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なぜ悠々間に合うのにわざわざ駆け込み乗車をするのか ~微分積分との関係~

なぜ悠々間に合うのにわざわざ駆け込み乗車をするのか ~微分積分との関係~

永松 和洋

ポスドク&非常勤講師生活を経て、私立大学の教育・研究職に従事する一方でポスドク時代に不動産投資を開始。職場の行き帰りの生活だけでは極めて危ういことを知るに至り、現在は会社・社会・国に過度に依存しない生き方を少しずつ実践中。

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なぜ悠々間に合うのにわざわざ駆け込み乗車をするのか
~微分積分との関係~

また、微分積分思考法
について書きたいと思います。

・駆け込み乗車の巻
朝の出来事です。
駅の改札を抜けて階段を下りるとホームがあるわけですが、
そこには電車が来ていて、発車ベルが鳴り始めています。

私の後ろから、追い抜いていく方が複数名いますが、
わざわざ駆け下りなくても、悠々間に合うのになぁ
と思いながら、実際、普通に下りて行っても
十分間に合うわけです。

また、その逆もあります。
私の後ろから追い抜いていく人に、
今から走っても、乗れないと思うんだけどなぁ
と思いながら、案の定、扉が閉まって乗れない。

もちろん、純粋に急いでいるのだとは思いますけど、
もしそうなら、扉の閉まった列車からすぐに離れるようなことはせず、
閉まった後でも、再び開くこともあるので、それを期待して、
扉の所で待っていればいいのに!と思いますが、
大抵は、恥ずかしそうに、その場を離れていく方が多いですよね。

ここで、

積分:列車に乗るまでの距離、
微分:自分の歩く速度、

について、その場で感覚的にしっかり推定できていれば、
列車に乗るまでに、かかる時間がわかるわけで、

さらに、扉が閉まるまでの時間と比べて、
間に合うかどうか判断できますね。

こんな生活の一場面でも、微分積分は役に立ちます。

乗るまでにかかる時間 < 扉が閉まるまでの時間

これが、乗車できるかどうかの条件ではありますが、
車掌さんもよく列車の中で、
「あーぶーなーいーですから、駆け込み乗車はおやめ下さい」
「思わぬ怪我をされることがあります」
って、よく言われていますように、
悠々間に合うときだけ、乗っておけばよいように思います。

駆け込み乗車しなくてもいいように、
早めにでかけることが肝要ですね。

・エレベーターの前

また、駅にまつわる他の例としては、
エレベーター待ちがいつも気になります。

駅のホームへの上り下りにエレベーターを使った方が
便利な駅がありますね。
ホームの場所が、かなり上、かなり深い時などですね。

その時に、大勢の人がエレベーター待ちをしていて、
エレベーターから降りる人達を先に通してしまえばいいのに、
両脇から身を乗り出して、早く乗ろうとするあまり、
降りる人達が一列ずつでしか降りることができず、
時間がかかってしまうことが大半です。

出口を広く開ければ、二列で通ることができて、
エレベーターにより早く乗れるのになと思うのです。

私がエレベーター待ちの先頭の場合は、かならず出口を
大きく開けます。

これが本当の出口戦略でしょうか?(笑)

ここで、単位時間あたりに、エレベーターから降りる人の数(微分)を
多くできれば、エレベーターから全員(積分)が降りる時間を早く
できるわけです。

微分に気を取られるあまり、
積分に苦しむという例でした。ちゃんちゃん。