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大卒というバッチ と 1000万円となら、どっちが魅力的?
理系博士研究者の一人が考えるビジネスマインドと実践例
大卒というバッチ と 1000万円となら、どっちが魅力的?
ポスドク&非常勤講師生活を経て、私立大学の教育・研究職に従事する一方でポスドク時代に不動産投資を開始。職場の行き帰りの生活だけでは極めて危ういことを知るに至り、現在は会社・社会・国に過度に依存しない生き方を少しずつ実践中。
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前から思っていることなのですが、就職活動に関してどうもよくわからないので、私なりの考えを述べたいと思います。
結論から言うと、大学入試合格→高卒→就活→即内定→就職 でいいのでは? ということです。
私自身は、いわゆる新卒の就職活動を全く行ったことがないですし、会社の人事担当の方と話ができるような機会もありませんので、完全な想像でのお話です。
企業側がほしい人材というのは、平たく言えば、上から言われたことをただはいはいと言って淡々とこなすような社員ではなく、言われたことを踏まえつつも、自分自身でも考えて行動できる人なんだと思います。
そうすると、大学の中で「考えて」の部分ができていたかどうかの判断材料となるものの1つは、「卒業論文・卒業研究」だと思います。
なのに、就職活動が行われる時期はといえば、早いと3年生の後半くらいから始まって4年生の前半くらいには終えるというパターンだと思います。そうすると、勿論、卒論がおわっているはずもなく、企業側は卒論がどうだとかいう点について、全く関心がないわけですね。とすると、一体何で判断するのかといえば、やはり、「入試に合格した」という点がかなり考慮されているのは事実なのでしょう(無論、書類ではわからない部分を面接でカバーするとは思います)。でなければ、4年生の卒業間際の、卒論が終わった後の2月、3月から就職活動開始でいいのではないでしょうか。
もし、そうならないのであれば、大学入試の合格がでた時点で、企業側は、高卒+入試合格という2点のみで、新入社員を取ってしまえばいいのではないでしょうか?
思ってみれば、高校や大学というのは、自分自身の進路が曖昧だから行っているようなもので、一番いいのは、中卒か高卒で一度社会に出てしまって、学びたいことははっきりするようになってから、もしくは学びたいと思ってから、大学へ戻るというのが健全だと思います。
自分の進むべき道が定まってしまえば、高校も大学も完全に不要です。例えば、プロ野球選手になろうと思って、大学を卒業する直前になってから、野球の練習を始める人がいるでしょうか? 就職活動って、そんな感じになってしまっているかもしれません。
大学の空洞化という現象が起こり始めて久しいですが、大学と社会との間のギャップが極めて大きいですね。受験生や学生の時代には、試験の点数がよいという価値観に縛りつけられてきたのが、就職した途端に、劇的な価値観の変化にさいなまれるわけです。試験の点数の話が、給料の話に変るわけです。
それなら、大学へ行くのを最初からやめて、その学費を現金で持っている方が得かもしれません。その現金を元手に何か始めた方が結果的には得かもしれません。私立大学へ行けば、多大な費用がかかります。
もし、そういう事態が起きてくれば大学もあり方を考えます。現在は社会人を多く受け入れていることにも象徴されます。社会人講座のようなものもその1つです。
もっと、社会にでるために必要な要素をふんだんに盛り込んだような大学であるべきかなと思います。そのためには、教員が教員でしかないというのはよくないことでしょう。
とはいっても、大学というのは友人を多く作る場所、サークルなどで組織の運営について触れる場所だと思います。自分の同級生が活躍していたりすると、うれしいですし、刺激にもなりますよね。
タイトルの1000万円というのは、私立大学でも大げさな数字ではありますが、4年間で、数百万円くらいにはなります。 天秤にかけるのは、不謹慎かもしれませんが、大学へ行くというのはそれくらいの覚悟が本来は必要なのかもしれません。
1000万円なら大学を選ぶ人が多いかもしれませんが、1億円だったら1億円を選ぶ人の方が多いかもしれませんね(笑)。どこかでアンケートをやっていたりしないでしょうか。
という私は、中卒が最強だと思っています。先に社会に出た者の勝ちのような気がしてなりません。
「ソーシャル・ネットワーク」でFACEBOOKを作ることができたのは、きっと、学生という身分だったからで、これがもし、完全に脱サラした状況から始めたのであれば、許容できるリスクが少ない分、こじんまりと成功して終りだったかもしれませんね。もしくは、本業がしっかりしているうちに、小さく新しいことを始められたとしても、うまくいったかもしれません。
P.S. 以前にtwitterでつぶやいたりもしたのですが、もし、私が今就職活動をしているのであれば、きっと、周りの人とは違う色のスーツを着るところから始めると思います。 11月くらいだったか、連日、東京ビッグサイトに行った時に、もののみごとに同じ色のスーツを着た皆さんに出くわしたものですから。