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日中問題。 ~ 内輪もめしていられる内が華 ~
理系博士研究者の一人が考えるビジネスマインドと実践例
日中問題。 ~ 内輪もめしていられる内が華 ~
ポスドク&非常勤講師生活を経て、私立大学の教育・研究職に従事する一方でポスドク時代に不動産投資を開始。職場の行き帰りの生活だけでは極めて危ういことを知るに至り、現在は会社・社会・国に過度に依存しない生き方を少しずつ実践中。
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mixi の日記は、ほぼ毎日書いているのですが、
誠ブログの方は、久々になってしまいました。
ここ数日、連日のように、今回の日中問題について
書いています。
なので、そこから、一部を多少直して
up したいと思います。
では、本題です。
日本側はいつでも、話合いをする用意があるのに、
中国側は、一向に応じようとしない。
それには理由がある。
ロジカルに攻められたら、負けることがわかっているからでは
ないだろうか。
テレビ等の報道によれば、
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・かつて、尖閣諸島には日本人が住んでいた。
・尖閣諸島沖で、過去に、日本が、中国船を助けた際の
中国からの感謝状の中に、日本の領土であることが明記されている。
・中国が領土を主張し始めたのは、1970年以降というつい最近の話
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以上の3点から、日本の領土ということになるとの話。
相手が根拠のない感情論で攻めてくるのであれば、
こちらは、一切の挑発にのらない、
感情的な要素を徹底的に排除した、
正攻法で攻めるべき。
そういう意味で、これまでの日本の対応は
順調そのもの。
また、このような報道もありました。
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これまでの過去の事例の中で、
中国船をたった10日間であっても、
拘束したという事実は、
これまでの手ぬるい日本の対応としては
大きな進歩である というもの。
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日本は法治国家であり、
淡々と、手続きが踏まれたのであれば、
大人の国の対応として、評価できると思います。
法治国家という秩序を捨ててまでも、
することは、現状ではなにもない。
そのこと捨ててしまうことの方が
よほど、不利益そのもの。
船長を拘束しつづけるだけの
つじつまの合う方便などない。
もし、拘束しつづけたなら、
微分的には、攻めているような印象を
与えられるが、
積分的には、何もいいことはない。
但し、世論の中に、日本政府の対応が、
手ぬるい という意見が多くあることを
世に知らしめることは極めて重要。
国内で、しっかりと
役割分担ができているところが
すばらしい。
ここへきて、中国側が声を荒げていることに、
中国側の あせり が見えます。
政治家としての
中国国内向けの パフォーマンス なのではないでしょうか。
日本側としては、徹底的に ロジカルに
攻めまくればOKでしょう。
どうも、尖閣諸島の存在意義というものが
日中間でかなりの差があるのではと思います。
日本国内で、格差社会という言葉がでてきますが、
中国に比べれば、圧倒的に、格差の少ない社会であることは
容易にわかります。
おそらく、日本が思っている以上に、
中国は、尖閣諸島を 喉から手が出るほどほしいのでは
ないかと思われます。
日本の対応を批判しているというより、
中国の悲鳴なのでしょう。
それほど、10億人という人口を
養っていくことが至難の業だということの
裏返しにも思えます。
そのために、必死になっているという
見方もできます。
題材としては、領土が絡む繊細な問題なのかもしれませんが、
どう考えても、最初に話合いありきだと
思うのですがね。
まあ、それにしても、
同じ地球人同士、些細なことで、もめていられる内が華ですよ。
そのうち、地球規模で取り組まなくてはならない問題が
徐々に表面化してきますよ。
・環境問題
・食糧問題
・エネルギー問題
・人口問題
・疫病など
ただ、これらは、time constant が長いだけに、
中々、実態として、捉えにくいが、
表面化した時には、手遅れ ということにも
なりかねない。
人間社会全体にも、人間ドッグの仕組みが必要か。
台風や地震、津波などといった、time constant が短いものとは
大きく異なる。
微分の大きいものだと気づきやすいが、
微分の小さいものは気づきにくいということですね。
グローバル化と言いますが、
世界が1つになれる時というのは、
人類滅亡の直前のみでしかないのかもしれません。
その時に、ようやく思い知ることになるでしょうか。
それまでは、行きつくところまで、行きつくしかないですね。
尖閣諸島には、何でも石油が眠っているとか。
化石燃料は、あと何十年もつ とか、色々な憶測がありますけど、
早く、石油を諦めて、石油に全く頼らないエネルギー構造に
いち早く、シフトすることの方が、もしかしたら、
賢明かもしれない。
東芝がLEDに完全シフトしたように。
そういう意味で、尖閣諸島の奪い合いが
長い目で見て、吉と出るか凶とでるかは、
誰も、うかがい知ることのできない、
神のみぞ知る ことなのかもしれませんね。
この人類繁栄の時代というのは、
微分か? 積分か? (笑)