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省エネで省効率

省エネで省効率

朋橋ネロ

まったくの文系人間が、ご縁があって航空機産業で働いてます。


7月下旬に「電力休暇」という夏休み(5連休)があります。

重工業系の会社にはあるみたいです。

これは夏の暑い時期になるとクーラーなどでかなりの電力を消費するため、消費電力を抑えるための休暇をとるという契約を電力会社としているらしく、毎年この休暇で電気代数百万が節約できているそうです。

 

電力休暇以外に省エネに関しては、外気温が28度以上にならないとクーラーをつけてはいけない、夜7時以降はクーラーを消す、昼休みは照明を消すなどの地道な規定が数年前からあります。

省エネはとっても大切なことだとは思いますが、この暑い中クーラーをつけられないとほんっとに仕事になりません。

「外気温28度以上」には日本独自の「湿気」は考慮されていないので、蒸し暑さは除外されています。

人間もPCもうじゃうじゃいるフロアは風通しも悪く、PCや人間の熱で何もしなくてもムワッと暑い。

それなのにクーラーがつけられないとなると、省エネにはなるが、仕事の効率はガクンと下がります。

電気代は節約できても、仕事の効率が下がることで人件費は上がっていると思われます。

暑さに耐えきれず、各自で小型扇風機を机に置いて作業しています。結局クーラーはつけなくても扇風機で電力を使っているんですよね。

なんだか意味不明です。

 

電気を使わなければ省エネにはなります。それは誰でもわかります。

しかし、ただ単に電気を使わないようにしているだけで、「快適に仕事ができる職場」はおざなりになってしまっています。

屋上緑地化とか、サマータイムを実施するとか、打ち水をするとか、他にも省エネ対策はいろいろありますが、うちでは「電気を使わない」という単純明快な対策しかされていません。

浅はかですね。

 

この省エネ対策で、中学生以来のアセモができました。

工場内現場作業の方はもっと過酷な状況での作業だと思います。

会社側はもっと作業者の声を聞いて、仕事の効率と省エネを両立できる方法を考えるべきです。

と、単なる子会社の一社員の私が言うまでもなく、会社側はいろいろ考えていると思いたい。