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サラリーマンが起業を考える時(1)
そろそろ脳内ビジネスの話をしようか
サラリーマンが起業を考える時(1)
株式会社プラムザ 代表取締役社長。システムコンサルタント。1998年に28歳で起業し、現在も現役のシステムエンジニア、コンサルトとして、ものづくりの第一線で活躍しつつ、開発現場のチームとそのリーダーのあり方を研究し続けている。
当ブログ「そろそろ脳内ビジネスの話をしようか」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/noubiz/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
私は、サラリーマンの道を歩むことと、経営者の道を歩くことの第一歩目の動機と覚悟はほとんど変わらないと思っています。
このコラムを書き始めてから一貫して申し上げているように、サラリーマンであっても、市場のニーズを見極め、自分自身の価値を高め続けていく努力をしなければ、この先の日本では安定して生きていくことが難しいと思います。
それは、よく考えれば、経営者が行うべき努力とほとんど同じです。
私は、今、私の会社に勤める社員であっても、これから入社してこられる社員であっても、このまま「サラリーマン」であっても、「会社経営者」であっても、どちらでも生きていけるような力量を持った人間になってもらいたいと思っています。
ただ、多くの人は、なかなか「会社経営者」になるということがイメージできなかったり、そのリスクや責任なども想像しにくいと思いますので、これから何回かに分けて、「サラリーマンが起業を検討する材料」について考えてみたいと思います。
▼サラリーマンが起業を考える時
さて、サラリーマンが起業を考える動機とは、どういうものがあるでしょうか?
一般的には、
- 社長になれば自分の好きなことができる
- 社長になれば、もっと報酬がもらえる
- 社長になれば、嫌な上司にこき使われることがない
このあたりがわかりやすい理由でしょう。
これ自体は、私は否定しませんし、そういうわかりやすい動機でもないと、長く険しい道のりを歩き続けられないかも知れませんが、ふと思い返せば、前に私が挙げた「就活において持ちがちな独りよがりな希望」とそっくりです。
仕事を探すというビジネスを考える
http://blogs.bizmakoto.jp/noubiz/entry/1457.html
このような「自分発の」発想は、出来ることなら横に置いておいて、先に市場ニーズをよく考え、「自分なら、会社に居るよりも市場ニーズによく応えられる」という確信をもって、その動機にしたいところです。
また、今メディアで派手に活躍している経営者たちは、生まれながらのガチな経営者気質である人が多いです。成功している人も派手に失敗している人も含めて、です。
私が今、このブログにてメッセージを発信している人というのは、そういう人たちではなく、ここ10年くらいの不安定な時代生きている、そして、同時に今の時代特有の自由な発想を持った、力のあるビジネスマンです。
サラリーマンとしてもパフォーマンスを発揮しますが、経営者になってもやっていく自信がある、そういうスタンスの人種が、私の周りにも今たくさんいます。(それだけ組織の魅力やメリットが減ってきているとも言えます)
逆に、私は若い人たちに、そのような力量を蓄えてもらいたいと思うのです。
「あなたはリストラの対象になりました」、あるいは「今日で会社が潰れました」と宣告されれば、「ああ、それは残念ですが、起業しようと思っていたので大丈夫です」と言えるような、ある意味ふてぶてしくも逞しい人間になってもらいたいと思います。
今、大学生達は雇用が少ないと嘆いています。
もしあなたがすでに5年~10年と会社で働き、力をつけてきているサラリーマンであるならば、もし可能であれば起業し、雇用を作る立場になって、日本を活性化させてはいかがかと思います。
しかし、当然のことながら、安易な思いで独立することなど考えるとかなりの確率で痛い目を見ます。
2ちゃんねるの管理人ひろゆき氏も、春頃、「無責任に若者に起業を勧めるな」とおっしゃっていましたっけ。
ひろゆき「若者に起業を勧める大人は『馬鹿』か『嘘つき』なので気をつけてくださいね。。。と。」
http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-338.html
確かに「面白いからやってみれば」的に勧めるのは、その人の人生も、市場も、はたまた日本国内も混乱させてしまいまので、私の考えられる限り、現実的でセーフティな起業方法を考えてみたいと思います。
彼がおっしゃっている、
- 現状の社会を良く知らない、社会経験の足りない人
- 会社員・公務員など、事業家ではない社会人
- 起業を勧める事業家
これら各ケースの胡散臭さは、私も同意するところですので、これには十分留意しまして、次回以降、そのどれにも当てはまらない話をしようと思います。