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文句を言っていい権利と厳しさについて
»2013年6月 3日
そろそろ脳内ビジネスの話をしようか
文句を言っていい権利と厳しさについて
株式会社プラムザ 代表取締役社長。システムコンサルタント。1998年に28歳で起業し、現在も現役のシステムエンジニア、コンサルトとして、ものづくりの第一線で活躍しつつ、開発現場のチームとそのリーダーのあり方を研究し続けている。
当ブログ「そろそろ脳内ビジネスの話をしようか」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/noubiz/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
弊社の制度の一つの3QC(さんきゅーしー)というのがあります。
QCは、Quality Controlの略ではなくQuarter Conferenceのことで、要は会議は45分で終わらせよう!長い会議はうんざりじゃないか!というものです。
この時間短縮については、もう過去に何度かお話ししました。
- 会議には事前準備をしっかりしてこよう。
- 誰かが叩き台を作って来よう。
- 時間を決めて結論を出そう。
- 決まらなければ、仕切り直しをしよう。
というお話です。
これ、いつも同じ話をしていますし、短い会議を目指す会社はそれほど珍しくないので、今回は3QCのもう一つ別の特徴についてお話ししたいと思います。
それはこの会議に認められている「誰でも文句を言っていい権利」についてです。
3QCでは、会議の発起人が今回の議題に必要と思われる人員を選定して、彼らにはマストで出席してもらいます。
たとえば、品質向上のための会議であれば、何か問題を感じている発起人の自分と、バリバリ顧客と接しているシステムエンジニアと、会社の技術のすべてを分かっているベテランプログラマーと、最終の意思決定を行う取締役の最低4名は必要となってくるでしょう。
その4人で、会議を行うのはいいのですが、じゃあそのメンバーだけで会社の重要な制度を決めていいのか?というと疑問が残ります。
新しい制度には、必ず何人かの反抗するメンバーが出てきます。
「俺の知らないところで勝手に決められたルールだ。こんなお仕着せルールには従う気がない」
と。
実際、発言の機会が与えられていなければ、私もそう思うでしょうし、そもそも会議の発起人が、議案に必要な情報を知っている人を的確に把握していないということもあります。
(それ、俺に聞けって...)
と思うこともあると思います。
なので、3QCでは、その議案と日時をSNSで記載しておき、それに一言ある人は飛び込みで会議に参加してよいことになっています。
さらに、突然会議に現れて一言言ったら、すぐ出て行っていいことになっています。
そうしないと「一言言ってやりたかったけど、本業で忙しかったから行けなかった」ということもあるからです。
自分の意思で飛び込みと飛び出しが可能な会議
これはちょっと珍しいのではないでしょうか?
会議には誰でも出席して「思いの丈をぶちまけるチャンス」が与えられています。
「ゴールドランチとかめんどくさい制度は辞めて、その分の給与を上げて欲しい」
と主張することもできる訳です。
もちろん意見が必ずしも通るとは限りませんが、文句があれば必ず会議室で発信し、みんなに説得力のある言葉で丁寧に説明し、同意を得ようと努力をすることが求められます。
これがプラムザで認められている「文句を言う権利」です。
すでにお気づきかも知れませんが、この権利は厳しさと表裏一体です。
そもそも会議に来てもいいにも関わらず出席しなかった人はその会議の決定には従わなければいけませんし、出席してもうまく皆に意図が伝わらず最終的に意にそぐわない結論になってしまったら、それもまた従わなければなりません。
小さい会社は意思決定が早いだけじゃなく、その実効性も担保されなければいけないというのは私がいつも考えていることです。
それによって私達は外部環境の変化に応じた有効(かも知れない)施策を、いろいろやってみることができるので、これはとても大事なことです。
追記
★現在、プラムザではシステムエンジニア募集しています。
今回は、未経験者をメインターゲットにしています。
もちろん経験者も歓迎です!