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プログラマにとってほぼ最高に近いくらいの趣味は料理である(1/2)
そろそろ脳内ビジネスの話をしようか
プログラマにとってほぼ最高に近いくらいの趣味は料理である(1/2)
株式会社プラムザ 代表取締役社長。システムコンサルタント。1998年に28歳で起業し、現在も現役のシステムエンジニア、コンサルトとして、ものづくりの第一線で活躍しつつ、開発現場のチームとそのリーダーのあり方を研究し続けている。
当ブログ「そろそろ脳内ビジネスの話をしようか」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/noubiz/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
最近、エンジニアの方から、「何か趣味を持ちたいんですが、オススメはありませんか」という相談をよく受けます。
ここのところ立て続けに3~4回受けましたでしょうか。同じ人間からですが。
私は、そんなとき、決まって料理をオススメしてます。
料理・・・
みなさん、どうでしょうか?
食事にまったく興味がない人というのはいないと思います。生物としての根源的な行動ですからね。
ただ、料理となると意外とちゃんと出来る人は少ないです。
ここで言う「ちゃんと」とは、自分で食べても他人に食べさせても「なるほど、おいしいね!」と言わしめるレベルを言います。それ以上ではございません。
私も、週末クッカーでありまして、毎日作っておられる主婦の方々には到底かないません。
で、ですね。
人生、誰しも一度くらいは料理っぽいことをやってTRYしてみるものですが、たいてい「早い」「旨い」「安い」の真反対、「時間がかかる」「不味い」「逆に高いじゃん」ということに気づいてやめてしまいます。
はい、これをご覧の少しでも開発経験のあるエンジニアの諸兄。
プログラム初心者が「なんか、僕が書くと時間かかっちゃって、出来たものはバグだらけで、会社に迷惑をかけてしまってるだけな気がするんです。もう向いてないから会社辞めてユーチューバーにでもなろうと思って。」などと言っていたらなんと助言しますか?
「君ねぇ、誰だって始めはそんなものだよ。あるところまで行くと、急にぐぐっと伸びて楽しくなるものだよ!」
と励ましませんでしょうか?
▼料理はある程度までやり続けないとダメ
料理もそうです。ある程度までやり続けないとダメです。
ある程度までやればたいてい手際がよくなりますし、楽しくなってきますし、人に食べさせれば喜んでもらえます。まあその程度までやってみて「やっぱりどう贔屓目に味わっても不味いし、みんなの眉間のしわが迷惑だと言っている」と思えば「ちくしょう転職だ」かも知れませんけどね。
さて、じゃあということで、騙されたと思って料理をある程度までやってみましょう。
そこでこの「ある程度まで」が一つの重大テーマです。
「自分も結構料理やりましたよ。カレーも作りましたし、トマトソースのパスタとか生姜焼きとか、麻婆豆腐のもと買ってきて作ったりもしました。でも全然上手くならなくて、今はコンロには漫画が積まれてますね。」
私の周りに、こんな男性が2~3人居ますが、君たちいったい何をやってらっしゃるのかと。
これはphp、JAVA、python、perl、それぞれ2時間くらいやってみて、「なんだかどれもピンと来ないな」と言ってるようなものです。
phpならphpだけ、FORTRANならFORTRANだけ延々とやらねば。
▼料理は1つのレシピをやりこむべし
1つの言語だけに絞らなきゃ、効率も上がらないし工夫も生きてこないし毎回の学習コストが高すぎて、嫌になっちゃいます。
料理で言えば、1言語が1料理(レシピ)です。
1レシピを完全にマスターできれば、他レシピへの展開は比較的容易です。
「自分の知っている言語で出来たアレは、この言語ではどうやるんだろうか。」=「野菜炒めで習得した加熱方法は、肉料理ではどうするのか。」
ということです。あるあるでしょう?
まずは1つの料理を極めましょう。
では何の料理にしましょうか。
なんでも良くはないです。
DB操作を行うプログラマなら、新規登録、確認画面、一覧、詳細、編集など一連の処理の入った所謂CRUD1系統を何度も作ってみるべきでしょう。
その意味で私がオススメするのは、「カレー!」ではなく、「肉じゃが!」ではなく、なんと「やきそば」です! #゚Д゚ ガーン
特別な高い焼きそばではなく、マルちゃんのこれ使います。
ただしあなどるなかれ。
私のレシピに従ってやれば、「これが1玉80円の焼きそば?」と思えるくらい美味いですよ!
(続く)