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成功するための秘訣は何か?
»2011年7月19日
そろそろ脳内ビジネスの話をしようか
成功するための秘訣は何か?
株式会社プラムザ 代表取締役社長。システムコンサルタント。1998年に28歳で起業し、現在も現役のシステムエンジニア、コンサルトとして、ものづくりの第一線で活躍しつつ、開発現場のチームとそのリーダーのあり方を研究し続けている。
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成功するための秘訣は何ですか?
この質問に対して、「成功するまで諦めないことだ」というアドバイスをされる「成功された経営者」の方が多くいらっしゃいます。
実は私は、このアドバイスがあまり好きではありません。
この言葉は、これから会社を興そうかというアントレプレナーに対して百害あって一利無し、いや、一利くらいあるかも知れませんが、非常にリスキーで害のある考えを植え付けると思います。
「成功するまで諦めない経営」とは、それはアドバイスとしては威勢がいいですが、実のところはただの大博打なわけです。事業を興すこと自体が博打なのに、失敗しても、どんどんカネや人員を突進させて玉砕するということでは最後は人生破滅です。
確かに一つのことを何年も続けていけばノウハウは蓄積し、人々がその事業について認知して来ますので、うまく行き始める可能性は高くなるかも知れません。「そこまでやれ」という意味で、上記のアドバイスは発せられるのかも知れませんが、しかしそうは言っても、現実問題として新規事業の8割9割は失敗するのです。
基本的に、負けて当然です。
負けているのに、負けを認めず、ギリギリまであらゆるリソースを投入して、それで精も根も尽き果て人生終わってしまうのは最悪の最悪ではないですか。
重要なことは、負けても戦場から何かをむしり取ってくるような、前向きで強(したた)かな負け方をするということでしょう。
ある程度までは、徹底的にやってみるものの、常に頭の中では冷静に戦局をみて「引き時」を考えておくべきだと思いますね。
特に今の20代30代の世代というのは、礼儀正しくスマートに生きる世代です。事業を興すのであってもあまり無茶をせず、出来ることを一歩一歩淡々とこなし、大勝ちはせずとも適度な成功を収められるような、そんな起業を目指すのがよい気がします。
これまで通り、大勝ちすることを求める起業家が居ても、それはそれでいいのですが、日本人にはこういった起業スタイルの方が合ってるのではないかと思うわけです。