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自分がモノを知らないなーと思ったら

自分がモノを知らないなーと思ったら

島田 徹

株式会社プラムザ 代表取締役社長。システムコンサルタント。1998年に28歳で起業し、現在も現役のシステムエンジニア、コンサルトとして、ものづくりの第一線で活躍しつつ、開発現場のチームとそのリーダーのあり方を研究し続けている。

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自分がモノを知らないなーと思ったら、知ってる範囲で発信することだと思う。

blogでもtwitterでもFacebookでもなんでもいいから、今知ってること、興味のあることを積極的に発信することだ。

発信すると、「それは違う」と言ってくれる人がいる。「ググレカス」「勉強してから書きましょうね」などと攻撃してくるヤツもいるが、そういうのは不愉快だから放っておく。なんの感情も起こしてはいけない。

中には優しく教えてくれる人がいる。発信し続けていると必ず出会える。

そうすると知識の補正が容易になる。

始めから物知りの人なんていない。だから無知は恥ずかしいことではない。プロフィールに「勉強中です。モノ知りません。」と書いておけばいい。


ただ、発信するだけでなく、人に教えるのはもっといい。

「モノを知らないのに人に教えるなんて、教えられた方がたまったもんじゃないだろう」

と思うかもしれないが、小学校6年生が小学校4年生に教えるのは教えられる側にとって迷惑だろうか?

自分より出来ない人を見つけて、自分の知ってる限りのことを教えればいい。もちろん明らかに興味が無い人に無理矢理教えたら、それは迷惑だから、相手の顔色に気をつける。

人に教えると、頭の中が整理される。

Teaching is Learning なんてことわざを中学英語でやったが、本当にそう。

整理して説明して、分かりやすいように図やドキュメントにまとめたりすると、頭の中に定着する。

そして、その過程でサービス精神というものも培われる。大事な副産物だ。


発信することもせず、教えることもない物知りさんは、地道に本やWebを読んで知識を増やしていくかも知れないが、その速度は遅い。自分の理論に合う都合の良い知識をじわじわと広げていくだけで、外部からの大きな軌道補正は起きない。

私は、つたないプログラムでも、今やっていることをツラツラとブログなどに書いている人に惹かれる。

もうプログラムから離れて、ソースの細かいところは分からないが、その人が今何をやっているかはわかる。どんなことで悩んで、今日どんなアハ体験をしたのかはわかる。

そうやって、発信しながら勉強している人は一年で急速に伸びる。

出来る技術者は往々にして臆病だ。それはプログラムを組んだりシステムを設計する上ではとても大事なことだけど、勉強という「仕込み」の部分では大胆であるべきだ。

「自分なんて、人に何か言うほどモノ知らないからなー」

という人ほど、どんどん発信すべきだ。

人に講釈を垂れるべきだ。