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自然なあかりと陰を体験する「照明探偵団」

自然なあかりと陰を体験する「照明探偵団」

小林 利恵子

楽しい学びの場、ワクワクするコンテンツのプロデュースを提供する株式会社オプンラボの代表。 「考える」のではなく「感じる」気づきの場としてのセミナーや研修の企画・プロデュース。強烈な魅力のある個人のコンテンツ作りを得意とする。

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イベントの目的を達成するには「場所が大切」と、改めて感じた素敵なイベントが週末開催されました。

参加したのは「照明探偵団」のこどもワークショップ『暗さの体験/ライトアップ・ニンジャ@江戸東京たてもの園』。(2011年10月22日開催)

同ワークショップは、普段、大量の光に包まれている子供たちに僅かなあかりの大切さを実感したり、美しい闇や陰影を子供に体験してもらうというもの。

会場の江戸東京たてもの園は江戸・東京の歴史的な建物を移築・保存している野外博物館。古いお風呂屋さんや下町の商店は宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』の作画の参考にされたことでも有名です。

今回の集合時間は夕方の17時。
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夕闇がせまる、集合場所の江戸東京たてもの園の前の広場に次々と20名の子どもとその親が集合してきます。広大な都立小金井公園のど真ん中にある施設のため、街灯も少なく、早々に心細い雰囲気満載です。

全員集合したところで、運営スタッフの武蔵野美術大学の学生さんたちが通用口から施設へ誘導します。まずは普通の照明のビジターセンターの中へ入り、照明探偵団の制作活動開始です。

自分であかりを作る

作るのは「行灯」
取っ手のあるガラスのコップに、ろうそくを入れ、その周りを紙で囲います。紙の部分には色とりどりのセロハンを貼ったり、動物や建物の絵を描いて、子供たちのかわいらしいオリジナル行灯ができてゆきます。全員の行灯が完成したら、火をともしてたてもの園の敷地を子供たちが1列になって出発。親も後からついていきます。
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"忍者"のつもりで探検

最初は建物があるエリアへ。いくつかの施設は(恐らく今回のイベントのために)電気がついているので、暗闇の中に浮かび上がる昔の酒屋や旅籠、花屋、金物屋などを見物します。
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途中、お風呂屋さんの前で記念撮影。残念ながら湯婆婆はいません。
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そして次は林を探検。懐中電灯も各自持ってきているので、木や葉っぱを電気やレーザーポンターで照らしたり、行灯をかざしてみたりしながら前進します。

林をぬけて、古い藁葺き屋根の民家に到着。

中に入ると囲炉裏に火がついていて、部屋は煙が充満しています。参加者全員が囲炉裏の周りに座っておにぎりと唐揚げのお弁当を食べながら、「たてもの園の古い民家は毎日囲炉裏に火を焚いているんだよ」「囲炉裏にぶら下がっている魚はなんだと思う?」「囲炉裏の中にあるのは砂にみえるけど、灰なんだ」など、江戸東京たてもの園の方が昔話の語り部のように語る様子を、子どもも大人も静かに聞き入っていました。

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企画と場所のマリアージュ

決して派手な仕掛けや企画があるイベントではなかったのですが、木々が立ち並び、葉が生い茂る公園に、古い建物が並ぶ江戸東京たてもの園は、炎のあかりやそれに照らされる陰影を体験するにはまさに最適な場所でした。

今回は、美術大学のゼミが中心となっている非営利の照明文化研究会が主催している、などの理由からこのように恵まれた施設を使わせてもらえたのではないかと推測できますが、企画者のこだわりと思いを感じる、企画と場所の組み合わせが絶妙なイベントでした。