ツイッターの楽しみの一つは、さまざまな分野のプロたちが発信する情報を瞬時にゲットできる点だ。鳩山首相をはじめとした現役の政治家や、勝間和代氏や山崎元氏のような経済評論家、孫正義氏や成毛眞氏らといったカリスマ事業家、浜崎あゆみや広瀬香美、佐野元春、元カシオペアの向谷実のような大物アーチストがこぞってツイッターに参加している。有名人でなくてもその道のプロやセミプロが本気でつぶやいている。

　そこで、その道のプロたちをフォローして、iPhoneのツイッタークライアントである「TweetDeck」の「リスト機能」を活用して、自分仕様の「マイ週刊誌」を作ってはどうか。

　「マイ週刊誌」の作り方は意外と簡単である。 以下、そのプロセスをまとめてみた。

1．iPhoneを買って「TweetDeck」というアプリをダウンロードする。
2．自分が関心のあるジャンルの著名人やプロをフォローする。
3．#（ハッシュタグ）を使ってリストを作成する。

　TweetDeckでは、「リスト機能」を使って従来のタイムライン画面の他に、自分だけの独立したリスト画面を好きなだけ作ることができる。たとえば、ジャズが好きならジャズ歌手や音楽評論家のつぶやきばかりを集めて「#jazz」のハッシュタグを付けて「ジャズリスト」を、旅行好きなら海外在住の人や旅行写真家のつぶやきばかりを集めて「#travel」のハッシュタグで「海外旅行リスト」を作ってもいい。

　「リスト」は週刊誌でいえば「特集」である。私の場合は、佐々木俊尚さんや池田信夫さんらのつぶやきで「電子書籍特集」を、大河ドラマ「龍馬伝」ファンのつぶやきで「龍馬伝特集」を、ホリエモンや広瀬香美さんらで「人気コラム」を、通信社の配信ニュースで「ニュース特集」を作っている。きれいなビジュアルも欲しいので、宇宙発の写真を送ってくれる宇宙飛行士の野口聡一さんやヒマラヤのアンナプルナの単独・無酸素登頂に挑戦中の登山家の栗城史多さんからの現地のTwitpic写真で「ビジュアルページ」を作っている。

　iPhone版「TweetDeck」は、これらを横並びで同時で見ることができるので、まるで週刊誌をめくる感覚でパラパラと読める。

　どなたかがブログで書いていたが、週刊誌は「はかり売り販売」である。事件や芸能やグラビアやスポーツなど、さまざまなジャンルの情報を集めて売っているのである。だが毎週、面白いと思える記事はせいぜい2～3本程度。あとは飛ばし読みになる。

　そこへ行くとマイ週刊誌は、自分の好きなジャンルだけ集めているから無駄がないし、お金もかからない。もちろん瞬時の伝達力を持つツイッターであるから、週刊誌や日刊紙より断然早い。

　「マイ週刊誌」、是非お試しあれ。