誠ブログは2015年4月6日に「オルタナティブ・ブログ」になりました。
各ブロガーの新規エントリーは「オルタナティブ・ブログ」でご覧ください。

 「ツイッターで作る『マイ週刊誌』その2~サーチ機能編」

 「ツイッターで作る『マイ週刊誌』その2~サーチ機能編」

本間 理絵

都内在住の編集者。趣味は食べ歩きと旅行。


「ツイッターで作る『マイ週刊誌』」の第2回目、今回は「サーチ機能編」である。

前回の「リスト機能編」は、ツイッターのiPhoneアプリのひとつである「Tweetdeck」のリスト機能を活用して自分仕様の雑誌を作ろう」という提案だった。

 

だが、実は「Tweetdeck」にはもうひとつの強力な機能がある。

「サーチ(SEARCH)機能」だ。

Tweetdeck」の「add column」画面から「column type」→「twitter search」に入り、「グループ名」に検索したい名前を書き込んでコラムを作る(「create column)

 すると、あっという間にその言葉が関連した全国のつぶやきが滝のように流れてくる。ツイッターの情報収集力は凄いなあ、とつくづく感じる瞬間である。

 

 試しに、自分が住んでいる街や好きな街の名前を入れてみよう。最近新しくできた店や、よく飲み会に使われる店、イベント情報などのつぶやきが即集まって「マイタウン特集」があっという間に出来上がる。

これって、自分仕様の「Hanako」や「東京ウォーカー」の「街特集」を作るのと同じ感覚だ。

 例えば東京・新宿区の「新大久保」をサーチしてみよう。この街はかつて「冬ソナ」人気で中高年女性が集うというイメージがあったが、最近はなぜか若い男女でごった返している。

 

大久保2.jpgどうして今、新大久保が若者に人気なのか?不思議に思って、GW中にサーチ機能を使って「新大久保」をサーチしたところ、続々と若者たちのつぶやきが流れてきた。

「トンペイ買いに新大久保なう」「新大久保でサジンなう」「原宿でお買い物して新大久保で待ち合わせ」「新大久保でサムギョップル(豚の焼肉)」「新大久保で生マッコリ」・・・・。

「トンペイ」とは、先ごろ解散した人気韓国歌手グループ「東方神起」のファンこと。また、「サジン」とは韓国語で写真を撮ることだ。

どうやら東方神起のグッズや写真集を求めて、GWに全国のファンが韓流の聖地・新大久保に結集していたようだ。

 

地元に住む知人によれば、この街ではデフレが進行していて、韓流タレントの生写真も1枚50円で買える。「聖地」に遊びに来た記念に友達同士で「サジン」を撮り、帰りがけに韓国焼肉店で「サムギョップル」や生マッコリに舌鼓を打つ。

つまり、若者は原宿に行く感覚で、新大久保にショッピングや飲み食いに来るのだ、ということが「サーチ機能」で分かる。

マッコリ2.jpgちなみに私も先週、新大久保に降り立ち、「生マッコリ家」という自家製の生マッコリを出す店を訪れたが若い女性客で満席だった。がんがん飲み食いして1人2500円くらいと安い。

さらに韓国マーケットで食材を買い込んで2000円ちょっと。安くて美味しくて異国情緒が楽しめる街、新大久保。今の若者に人気があるのも至極、と再確認したのであった。

 

このように「サーチ機能」はマーケティングにも使える優れモノである。ツイッターでは、みんながみんな「#」をつけてつぶやくわけではないので、「リスト機能=#」だけでは見落としてしまう情報もあるが、これに「サーチ機能」を足せばさらに強力な「マイ週刊誌」になるというわけである。ちなみにEchofonなどの他のツイッタークライアントにも検索機能はついているが、やはり複数の画面を横並びで同時に見れる「Tweetdeck」にはかなわない。

 

 「サーチ機能」はビジネスにも、もちろん使える。

 私などは「自分の仕事に関連する言葉」を複数、常時サーチしているが、実際に仕事のネタをそこから拾って「飯のタネ」にしており、本当に重宝している。

 皆さんもぜひ、お仕事に役立ててみて。自分では拾いきれない情報を、黙っていても日々拾ってくれる「有能な秘書」を雇っている気分になれますよん。