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050.【業界の話】「ホワイト企業に入社して」を見ての雑感(2)

050.【業界の話】「ホワイト企業に入社して」を見ての雑感(2)

佐藤 洋之

1967年生まれ、神奈川県横浜市在住。ひょんな事からIT業界に努めて四半世紀、嫁と子供2人、あとメス猫一匹を抱えて、日々奮闘しているエンジニア(??)です。趣味はバイクと読書。IT業界の事、仕事の事、趣味や日々の雑感などについて、これから書いていきたいと思います。

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こんにちは、IT雑貨屋です。

先日の記事ですが、改めて自分自身で読んでみると、文書としては様々な問題があるもんだなー・・と思い、少し手をいれてしまいました。
読んで頂いている方には申し訳なく思っています。

さて前回の続きです「ホワイト企業に入社して」というブログ記事を読む中で、私自身が考えた事について続きを書かせて頂きます。

それである日事件が起きた 

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俺「あの、企画していたサービス進めているんですが、どうも予算が。。。」 
上司「え?!なになになになにそれ?!」 
俺「これ以上の開発になるともっと期間がかかるので予算広げて下さい」 
上司「はあ?!それをどうにかするのがお前の仕事だろ?????なんのためにお前とったと思ってるコスト抑えるためだろks」
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さてこの部分、その前後関係がよく読み取れませんが、おそらく開発を進めていく中で要件追加などが多発した結果、当初組んでいた予算がショートしたという事なのでしょう。
システムを開発する際、要件が追加になる事はけして珍しい事ではありません。こういった場合には、その要件が追加になった時、またなりそうになった時に、その項目をどの様に扱うかが極めて重要な事になります。
要件追加に伴うコスト、またその要件を満たさない場合、本来計画していたサービスへの影響度を検討し、本当にその段階でその要件を満たさなければいけないものなのか、判断をしなければなりません。

システム開発側としては、要件が発生すれば当然それに伴う開発費を計上してくるわけですが、発注側としては全体を俯瞰して、その要件の要否、また代替え案なども検討しなければなりません。場合によっては担当だけの判断が難しい事もありますので、早めに上へエスカレーションして判断をもらう必要も出てきます。またそういう場合には状況をまとめ、上司等が判断できるようにする必要も出てきます。

だからこの場合、このスレ主の様に「予算が足りません、時間が足りません」というだけではなく、その根拠についても明確に提示する必要がある訳ですし、担当者としての方向性についても提示しなければならないところですが、その内容が抜けている様に思えます。

続きを読みます。

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俺「すみません。もう一度、開発してもらってる会社さんにきいてみます!」 
下請け会社さんにTEL 
下請けさん「もしもし、あ!俺さん!いつもお世話になっております!」 
俺「お世話になっています、予算の件で、上司にも相談したのですが、もうちょっと頑張っていただく事は出来ないでしょうか?」 
下請けさん「えええ?!」 
俺「お願いします...」
下請けさん「俺さん...今のうちの現状、開発チームは朝8時~夜12時でやっています」 
俺「すみません、そこを何とか...」 
下請けさん「...」 
俺「お願いします、その、こんな事を言うのもなんですけど、僕も開発側にいた人間なので、もうちょっと頑張ってくれると...」 
下請けさん「それならもうちょっとうまいことやって下さいよwwww」
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こういった状況というのはとかく発生しがちですが、こういう担当者を「Proxy化した担当者」と揶揄する事があります。
ここで「開発側にいた人間なので」と述べたところで、何の意味もありません。

以前にある旅客機の機長のエッセイを読んだ事があります。
そこで昔の話として書かれていた中で「シンキング・ビハインド」という言葉がありました。
これは昭和三十年代にはプロペラ旅客機が主流だったのですが、三十年代後半からジェット旅客機が出てきた頃、多くの機長がリタイヤしたそうです。
ジェット機というのはプロペラ機と比較して速度が倍以上早いそうです。その為にすべての判断を先手先手で考えて行動しないと、発生した事象に対処できなくなってしまう。つまり速度に思考が追い付かない事を「シンキング・ビハインド」と呼んでいます。

今の時代、IT環境が整備されている事もあり、物事の動く速度は速くなっています。ですから先手先手で思考して、発生する事象に対応できる様に心がける必要というのはあるでしょう。

このスレ主の様な状況になってしまった場合、そのプロジェクトというのは破たんへの道を一気に転がってしまいます。

この内容については、もう少し続けさせてもらいます。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
IT雑貨屋をこれからもよろしくお願いします。