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【Twitter連動】龍馬伝ファンに聞く、「後藤象二郎」という生き方(前篇)

»2010年10月30日
安齋の「No brain,no life」

【Twitter連動】龍馬伝ファンに聞く、「後藤象二郎」という生き方(前篇)

安齋 慎平

社会人5年目。世の中にある様々なモノ・サービスに対してブレストしたものを記事にしていきます。また、ほかのブロガーさんや企業さんとのコラボ企画なども織り交ぜてお送りいたします。コラボしたいという方、絶賛募集中です!

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龍馬伝.jpg

「龍馬伝」の視聴率が芳しくないと言われます。初回から第40回までの平均視聴率は19%。13%台まで落ちた回もあり、近年ヒットした「篤姫(平均視聴率24.5%」と比較すると、その低さがわかります(いずれもビデオリサーチ社より)。

ネットなどを見ると、「話がマニアックすぎる(玄人向け)」とか「くどい」などといった感想がありました。ある知人は、「武市のくだりが長かった。歴史ファンじゃないと飽きてしまうかもしれない」と言っていました。私も、歴史をある程度知っている方が見ると面白い作りになっているように感じました。確かに、今回の大河は万人ウケしないシリーズだったのかもしれません。

しかし、一定のファンがいることも事実です。龍馬伝の放送される「日曜20時」と「日曜22時」、そして再放送の「土曜13時」のTwitter上の盛り上がり方は驚くべきものがあります。Twitterをやられている方はご存じかと思いますが、Twitterには「ハッシュタグ」というものがあります。これは、tweetに「ハッシュタグ」を付けると、そのタグの付いたtweetがフォローしているか否かに関わらず一覧になって表示されるという機能です(ざっくり言えば、関連のあるつぶやきを一覧にしてくれるサービスです)。そのハッシュタグで「#ryomaden(または#nhk)」と検索すると、膨大な量のtweetが毎分ごとに更新されているのがわかります(リンク先はこちら)。特に放送時間になると、毎秒ごとにtweetされるほど。もしかしたらTwitterがダウン(クジラの絵が出る状態)を引き起こしているのは、こういった熱きtweetによるものなのでは?と思ってしまうほどです。ちなみに、ハッシュタグの情報サイト(hashtagsjp)によると、このハッシュタグでつぶやかれたtweetの総数は、なんと7万件以上とのことです。


さて、私も大の日本史好き。特に幕末が一番好きです。長崎にも萩にも会津にも行きました。司馬遼太郎の本も読み漁りました。そんな私ですから龍馬伝のファンですし、龍馬伝ハッシュタグにも時々参加しています。そして、龍馬伝関連のtweetを見ていて、あることに気が付きました。

それは、主人公以外の人物への関心度の高さ。もちろん龍馬ファンが多いのは事実ですが、岩崎弥太郎(三菱財閥初代総帥)武市半平太(土佐勤王党党首)高杉晋作(奇兵隊創設者)などの固定ファンもとても多いのです。特に高杉ファンに至っては、第41回「さらば高杉晋作(10月10日放送)」の放送日に、Twitterアイコンを高杉晋作(もしくは演じた伊勢谷友介)の写真にする人が続出していました。このことから、魅力的な主人公がたくさんいるドラマであることがわかります。

その、様々な人物のファンが多い「龍馬伝」で、一際ある人物に対する盛り上がり方が目立っていました。その人物とは、後藤象二郎。青木崇高さんが演じている、弥太郎に無理難題を押し付けるあの男です。体制側の人間として、はじめは下士(身分の低い武士)を軽蔑する態度を取っていましたが、最後は龍馬と和睦するという、ドラマには欠かすことのできない役回りです。青木さんの「怪演」ぶりはネット上でも話題になるほど。本人にとって、龍馬伝が出世作になるかもしれません。

そんな後藤象二郎。このまま書き続けると長くなってしまうので、続きは「後篇」に書くことに致します。ドラマだと演出されている部分が多いので、後篇は文献などを参考にしつつ、後藤という生き方に迫って参ります。次回は、#ryomadenでtweetしている方々にも「後藤の魅力」を聞いてみました。次回のエントリーにご期待下さい!