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【池上彰に質問してみた】そうだったのか!Ustream。

»2010年10月29日
安齋の「No brain,no life」

【池上彰に質問してみた】そうだったのか!Ustream。

安齋 慎平

社会人5年目。世の中にある様々なモノ・サービスに対してブレストしたものを記事にしていきます。また、ほかのブロガーさんや企業さんとのコラボ企画なども織り交ぜてお送りいたします。コラボしたいという方、絶賛募集中です!

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「役得」とは、 『その役目についていることによって得られる特別の利得や特権のこと』である(小学館「大辞泉」より)。人は時に思わぬ収穫を得ることがある。それは誰が与えるのかはわからない。しかし、この世の中には確実にそれが存在しているのである――。


時計の針を9月某日に戻そう。その日、ITmedia社屋内でUstream対談(ネットの生放送)が行われた。Discover 21の干場社長と、ジャーナリストの津田大介氏の対談。その収録後に、プロデューサーである某編集長と津田氏が話しているのを発見。さりげなく会話の内容に耳を傾けた。

編集長「次の対談はすごいですよ」
津田「え?誰を呼ぶんです?」
編集長「実はあの池上彰さんです」
津田「えー!それは面白そうですね」

なに!?池上彰だと・・・?私が幼い頃、週刊こどもニュースのお父さん役を務めていて、最近ではメディアに引っ張りダコの方ではないか!これは面白いイベントだ。。。

その日から、ITmediaをチェックする回数が(今まで以上に)増えた。
「一体、収録日はいつなんだ。。。どうすれば見学できるのか。。。」
私の苦悩は続いた。



そして10月某日。池上彰のことはすっかり忘れていた。


そんなある日、某編集長からメールが届く。そのメールには「津田大介×池上彰のUstream特別ご招待」とある。これがこの記事の序文からの伏線である。いわゆる「役得」。



ということでー、見学してきました。会場は50名程度。関係者、編集者、一般からの応募者が広い会議室に集まっていました。スタジオの風景は以下の写真の通りです。

スタジオ.JPG

Ustreamなので、機器も少なくすっきりとしています(音響などを担当するセクションは写真の左側の席にありました)。

そして池上さんと津田さん登場。池上さんはカメラの位置や、全国のTwitterユーザーからのtweetが表示される画面を確認していました。

池上チェック.JPG


私は最前列で、iPhoneを片手にいつでも「ツダる(対談を見ながらtweetすること)」ことができる体制。となりにはあの「かわりものや」さんが待機。

池上×津田.JPG

対談開始。さすが池上さん。あっという間に聴衆の心を掴んでしまいました。いつもなら軽快な津田さんも押され気味。でも、池上さんと津田さんの呼吸はバッチリ。いつの間にかこのUstream対談の視聴者数は1700人近くまで増加していました(同時間帯でUstream世界4位!)。

IMG_0173.JPG

会場からは笑いが絶えないとても良い雰囲気。池上さんも「本が本業です」というダジャレを繰り出すほど。それでも取材の話になると「現場の色、空気を伝える重要性」を話し、ジャーナリズムに対する自身の意見を述べていました。

そして質問タイムとなりました。まず最初は石井力重さんが質問。内容は、「相手のペースを引き出すためのコツはなんでしょうか?」というもの。
これに対し池上さん、「いい質問ですね~」と発言。相手が話したいことを質問する。これも円滑なコミュニケーションなのですね。


さて、私も質問してみました。「上手な敬語の使い方の勉強法は?」というもの。津田さんと池上さんの会話に「言葉遣い」が結構出ていたので質問してみましたが、「いい質問」とは言われず。難しいですね~。
で、答えは「某地方の記者時代、警察の重い口を開かせるために悪戦苦闘した結果」なのだそう。現代の若い人は敬語の使い方ができないと言われていることに触れ、「昔は同級生の女の子の家に電話する際、相手の親に信頼されるように言葉遣いに注意したものでした。そうやって自然に勉強していました。ですから、目上の人と話すときは、『異性の親と話している』ように話すといいですよ」とさりげなく。なるほど、気が抜けませんね(笑)


確かに、携帯が普及したので「男の子の家に電話をする、本人の前に家族と話すドキドキ」ってなくなりましたねえ。あれで挨拶力が磨かれていたのかw (#myworkstyle live at http://ustre.am/oeSu)less than a minute ago via Ustream.TV

↑私の質問に対する某編集長のtweet。こうやって私の質問が拡散していくのです(笑)


池上さんは想像通り「物腰の低い方」でした。相手に配慮した話し方・言葉遣い、そして何より聴衆を引き込む巧みな話術に魅了されました。私ももっともっと勉強して話し上手(聞き上手)になりたい、そのように思うことのできた対談でした。このような機会を与えて下さった方々、本当にありがとうございました。