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理想の通勤用自転車を求めて【旅立ち編】

»2010年4月 6日
別冊 誠Style

理想の通勤用自転車を求めて【旅立ち編】

岡田 大助

誠Styleの中の人。いまはちょっと遊軍記者、なのかな?


自宅のドアを出てから会社の机にたどり着くまで、徒歩で約30分のおかだです。最近、千代田区民になりました。

もちろん、通勤定期の購入費用は支給されているのですが、駅までの移動時間を含めると電車での通勤時間はおよそ20分。たまには、最近はやりの自転車通勤をしてみたくなります。とはいえ、いままでシティサイクル、いわゆるママチャリにしか乗ったことがない筆者。理想の通勤用自転車を求めてリサーチ開始です。

まず、となりに座っている誠 Biz.IDの中の人。デカイ体格に見合わないほど小さな、ルノーの折りたたみ自転車に乗って会社にやってきます。誠Style担当編集者としては、こいつには負けられない!

そこで、1カ月ほど前の話になりますが、2010年3月21日、22日に神宮外苑で開催されたイベント「JINGU GAIEN CYCLOOP」で、おしゃれな小径車の試乗をしてきました。

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今回、試乗したのは、独ライズウントミューラー(Riese und Müller)の折りたたみ小径車「BD-1 8Speed」と、ヤマハの電動アシスト自転車「PAS CITY-X リチウム」の2台。

まずは、BD-1。18インチというタイヤの小ささもさることながら、ちょっと変わった前輪部分、むき出しのサスペンションがメカメカしくて、イカします。この手の自転車には初めて乗るため、ブースの担当者さんに乗り方から教わります。

サドルの高さを、両足のつま先が地面に軽く付くぐらいまで上げるため、思った以上に視界が高い。そのヘタレな乗りっぷりは、ご覧の写真のとおりです。

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走り始めこそ、ハンドルの軽さにとまどいを感じますが、慣れてしまえば「風を切って走るってこういうことなんだ」。平坦な神宮外苑のサイクリングロードでは、せっかくの8段変速ギアのすべてを使い切れなかったので、もう一度、アップダウンのあるところで試乗してみたいです。

ところで、ブースでは参加自由のBD-1早折りたたみ選手権が大盛り上がり。腕に自信のあるBD-1ユーザーが10秒以下のタイムを連発します。最速タイムを目指して何度もチャレンジしていた外国人が、デザイナーのハイコ・ミューラー氏だと気付いたのは家に帰ってからのことでした。

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次に試乗したPAS CITY-X。最近、テレビ東京の番組「ルビコンの決断」で開発秘話を観て、興味があった電動アシスト自転車です。テレビで見たのはママチャリタイプでしたが、PAS CITY-Xは20インチタイヤを履いたスタイリッシュなデザインです。

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ブースの担当者に「こぎ始めは、ゆっくり目でお願いします」と忠告された意味は、乗ってすぐに分かりました。モーターによるトルクフルなアシストによって、体が後ろにおいていかれる感じなのです。これは、異次元の感覚です。

しかし、巡航速度(?)になってしまえば、普通の自転車の感覚に。むしろ、モーターアシストでラクができます。そこで、「電動アシスト自転車は、原動機付き自動二輪と区別するために、時速24キロ以上になるとモーターのアシストが止まる」という話を検証してみようと、全速力チャレンジ!(ほかの試乗者や通行人に迷惑が掛からないように、人がいなくなるタイミングを見計らって、ですよ)。

結論からいうと、いつ24キロになったのか分からないので、モーターのアシストが止まったかどうか分からずじまい。バッテリーが減っただけでした。

結局、試乗した2台はどちらも10万円超ということもあって、即断即決できず。理想の通勤用自転車を求める旅は、まだまだ続きそうです。今回は、通勤に使う"街乗り小径車"探しが目的だったので、ロードレーサータイプやMTBタイプは見て楽しむだけでした。いつか試乗してみたいものです。

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