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私とゴルフ ~暇な方だけ読んでください~

»2014年11月 4日
元局アナの「特ダネ?」

私とゴルフ ~暇な方だけ読んでください~

山森 貴司

早稲田大学商学部卒 元Jスポーツアナウンサー、元群馬テレビアナウンサー兼記者。テレビ番組プロデューサー、たばこ広報団体事務局長、エネルギー広報団体、不動産会社広報PRを経て、PR会社勤務

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四十の手習いというと何か古臭い気もするが、ゴルフを去年から始めた。

これまで、高校でソフトボール、大学からは同好会ではあるが野球を今も続けている私にとって、止まって打つボールなど何のことは無いと思っていた。しかしそれが大いなる勘違いだと気付くのに、さして時間はかからなかった。

まったく真っ直ぐに飛ばないのだ。

私は、あることにのめりこむと、まずは本を読んで身に着けようとする。数十冊のゴルフ技術書が自宅の本棚に積みあがるのに時間はかからなかった。それでもようやく120を切ったぐらいだ。

実は、ゴルフを始めたのは理由がある。野球をやっている仲間たちとはすでに20年来の付き合いになるが、どう頑張っても野球が続けられるのは50前までだろう。

そこで、野球同好会の後輩と一緒に始めたのだ。

彼は運動神経抜群でチームでも常に4番を任されている。私といえば運動神経はお世辞にもいいとは言えない。当然スコアは徐々に開いていき、彼は始めて1年足らずで100切りを果たした。

元々の運動神経が違うから仕方がないと思っていた。しかし、大きな勘違いであることを知ることになる。

先日飲みに行った時のことだ。いつものように自然とゴルフの話になったとき、不意になぜそんなにはやく100切りを果たせたのか聞いてみた。

すると、驚いたことに彼は週に4回は打ちっぱなしに練習に行っているという。

元々運動神経がいいのに、努力をそこまでしているとは全くの予想外で、私は自分が恥ずかしくなった。練習はせず、ラウンドをたくさん回ればそのうちうまくなるさ、と安易に考えていたからである。

彼は練習場での成果が出るときほどうれしいことはないと言った。

私はゴルフを舐めていたのだ。

かつて恩師が「仕事は楽しく、遊びは真剣に」と諭してくれたことを思い出した。

これからは、週に1度は練習場に行くことを誓い、家路につく。

別れ際の彼は、やっとわかってくれましたかという、何とも言えない笑顔だった。