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得意分野に潜む、人間関係を危うくする罠とは?(#169)
当ブログ「ビジネスライターという仕事」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/toppakoh/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
自分のペースで世の中をはかってはいけない。
●解説
「うーん?なんで、こんなふうに受け取られるんだろう?」
このところ、私の書いた文章に関して、このようなことが頻発していました。
まるで知らない人なら、まだ分かります。
仲間と言ってもいい人たちだが、顔を合わせたことがないかせいぜい数回まで、というような人からの反発が多かったのです。
先日、目が覚めてしまったので、軽い気持ちで、布団の中で携帯を使ってメールをチェックしていたら、その手の長文メールが来ていました。
私は跳ね起きて、返事を書き始めましたが、書いているうちに反発される原因が見えてきました。
私は、コンテンツの質はともかくとして、毎日大量に書き物をしています。
このブログはほぼ毎日だし、もう一個のアメブロは、少ない日で3,4件、多い日だと10件以上(ただし、写真が主体ですが)。
メルマガは、週替りですが、担当週の平日は毎日書いていますし、もう一本週刊で書いています。
Twitterでも、気が向けばつぶやく。
その他、事例取材の原稿や、商業誌やWebマガジンの原稿も書いています。
早いといえば早いのですが、書き散らかしといえば書き散らかし。同じ話題をいろいろな媒体に書くこともあり、そのときはどこに何を書いたかよく分からなくなります。
ただ、私の中では、一貫しているので、伝えた気になっていることが多い。ところが、そんなことでは受けて側には伝わっていないので、「唐突な発言」に対して反発が生じる。
あるいは、いろいろなところで似たようなことを書くのですが、しゃべり口調もスタンスも微妙に違うので、私の中では一貫していても、他人からはぶれて見える。
反発の原因はどうも、こういうところにあるようなのです。
●私のしたことは?
ちょっと分かりづらくなったかもしれません。私のしたことは結局なんだったのか、一言でまとめてみます。
それは、私の書いたものをタイムリーに(つまり時系列に)全部読めと要求していたということです。
もちろん、そんな意識があったわけではないのですが、結果としてそのような要求を関係者にしていた。
反発を買うのは当然ですが、しかし、なかなか自分では気づかないことです。
特に自分の得意分野になればなるほど、気づかないという傾向があるようです。
私は、書くのも読むのも得意です。だから、人もそうだと思う(そのうえ、人は私の書いたもの以外も読まなければいけないということさえ忘れていました・・・)。
反発があるまでは、気付かない。だから、反発には感謝すべきです。反発に反発してもしかたがない。
反発があったときは、自分のペースを人に強いていたのではないかと反省すると、大きな成長があると思います。
こんな当たり前のことをと思うかもしれませんが、多くの人がこの「当たり前」の罠にはまっているような気がします。
特に、創業社長のようなある意味スーパーマンはそうですね。彼らは、たいがいのことは部下よりうまくできます。
(子息も含めて)後継者が育てられない社長がたくさんいますが、みなこの罠にはまっているように思います。
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