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「右腕」の見つけ方(#217)
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Q) 「右腕」と呼べる人に恵まれないのはなぜでしょうか?
仕事がら経営者も含むリーダーと呼ばれる人たちと話す機会が多いのですが、多くのリーダーが異口同音に「右腕がいない」と嘆いています。
私も、会社員時代はそうでした。グループリーダーという立場にいましたが、頼りになる右腕がいないと嘆いていました。
しかし、少なくとも私の場合は、大きな勘違いだったようです。
渡部昇一さんと神田昌典さんの対談本『日本人の成功法則』を読みました。その中に、「人生の師と出会う条件」という一章がありました。
その中で神田さんが、
人生において何らかの決意をすると、自分のそばにすでにメンターがいたことに気がつく
という主旨のことを言っていました。
これは、自分の経験でもそうでして、何かをやろうと本気で決意すると、そういえばあの人に教えてもらえばいい!という人が必ずいるものなのです。
ただ、本気で決意しない限りは気がつきません。
これと同じことが、「右腕」にも言えるのではないか?
それで思い出したのが、先日の記事でも書いたアイエスエフネットグループ代表の渡邉幸義さん。
渡邉さんの著書『社員がみんなやさしくなった』を読むと、障がい者のための特例子会社アイエスエフネット・ハーモニーを設立するときに、白砂現取締役にすべてを任せたというようなことを書いています。
読んだ感じでは、白砂取締役を探し出したということではない。元々いる人です。また、右腕に育てようという感じでもない。もちろん育成の気持ちはいつもあるのですが、「この仕事で俺の右腕に育て」ということではないのです。
「すでにやれるはずのお前がいるから、任せたよ」 なんか、こういう感じなのです。そして、しっかりと見守りつつも任せている。
私は、右腕は探してくるか、育てるものと考えていたので、「どこにも俺の右腕になれるやつはいない」と嘆いてみたり、「あいつは目をかけて育てているのに、ぜんぜん育たない」と文句を言ってばかりだったりでした。
これで「右腕」ができたら、逆に驚きです。
渡邉さんは、本気でハーモニーを作ろうと決意しました。本気だったからこそ、すぐ横に自分の右腕がいることに気がついたのでしょう。
私は、ただ与えられた仕事をこなすために、都合のいい人を探していただけに過ぎませんでした。
今日の一言)「右腕」は、探すのでも、育てるのでもなく、すでにそばにいる。
「育てなきゃ」という意見もあると思いますし、本来そうだと思います。
ただ、ユニクロの例なんか分かりやすいと思うのだけど、右腕とか後継者とかにしようとして優秀な人を「探して」きて、何年かかけて「育てて」結局うまくいかない例がとても多いのです。私の身近でもありました。
言いたいことは、「探そう」とか「育てよう」という意識があるうちは、うまく行かないということ。すでにいる人が「右腕」だと「気づいて」、やってもらう。もちろんかなりの覚悟はいります。しかし、そのぐらいの覚悟と度量があるほうが、うまくいくということなんです。
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今後、日曜日は、基本的に休もうと思います。
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