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【自由と自分軸】承認を求めるのは支配されたがることと同じ

【自由と自分軸】承認を求めるのは支配されたがることと同じ

森川 滋之

ITブレークスルー代表、ビジネスライター

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今回は、過度に他人からの承認を求めてしまう人へ向けて書きたいと思います。

いいことをしたら褒められたいとか、貢献を認められたいというのは、人間として普通のことだと思います。そういうことがないとモチベーションも下がる一方でしょう。ただ、世の中には承認されてないと生きていけないというぐらい、病的に承認を求める人がいます。

これは自由とは程遠い状態です。

●承認を与える/与えられるが支配関係の基本

そもそも承認とはどういうことでしょうか?

デジタル大辞泉(goo辞書)を見てみましょう。3番めはちょっと特殊なので外します。

そのことが正当または事実であると認めること。「相手の所有権を―する」
よしとして、認め許すこと。聞き入れること。「知事の―を得て認可される」

どうでしょうか、基本は上から下ですよね(1は微妙ですが、承認したほうの立場が元々は強かったというケースがほとんどではないでしょうか)。

2014070801.png会社でも、承認印は上司が押します。

いや、対等の友人同士でも、「承認しあう」というようなことはあるんじゃないの?という反論もあるかもしれません。

でも、友人同士でもなんとなく力関係があるのが見て取れる人達っていませんか?

よく観察していると、力が弱いほうは力が強いほうの承認を頻繁に求めているのが分かります。

本当に対等な友人同士は、互いにその存在や能力を認め合っていますが、いちいち承認しあったりはしません。

●なかなか「承認」は得られない

そういう承認じゃない、実力を認められたいんだ、社会的に認められたいんだ、という人も多いかもしれません。

それは、それでいいことだと思います。ただ、その手の「承認」はなかなか得られるものではないと思ってください(以下区別のため、この意味での承認にはカッコをつけ、辞書通りの意味の承認にはカッコをつけません)。

承認が支配のてっとり早い手段であることは、多くのひとが自覚的か無自覚かに関わらず心得ています。「良い上司」は適切なタイミングで承認することで、部下を上手に操縦します。

言葉遣いは悪いかも知れませんが、思い当たることがあるでしょう?

そういう意味では、上司からの承認は、「承認」とはたぶん違うでしょう。

あなたの求める「承認」はたぶん、顧客や配偶者などがしてくれるものでしょう。

顧客は、別にあなたにいい仕事がしてもらいたいだけで支配したいわけではない(そういう人もたまにいますが・・・)。なので、なかなか「承認」してくれません。リピーターになってくれたとしても、ほとんどが新たに業者や商品を探すのが面倒なだけです。感謝状などをもらって初めて「承認」してくれたと言えるでしょう。

配偶者も、なかなかあなたのことを褒めてくれません。期待が大きいからです。ヘトヘトになるまで働いて、ようやく「最近がんばってるよね」というような「承認」の言葉をもらえるのがせいぜいでしょう(森川調べ)。

●自分で自分を「承認」せよ

何も世の中を拗ねているわけではありません。実際に「承認」を得るのは、なかなか困難で、稀有なことだと思うぐらいがちょうどいいと言っているだけです。

あまりに承認の言葉ばかりもらっているとしたら、それはあなたに何か嫌なことを押し付けたがっている陰謀があるのかもしれません。そういうときは、せいぜい気をつけることです。

さて、「承認」はなかなか得られないのであれば、どうすればいいでしょうか? そんなに「承認」されないのなら、やる気も失せるというものです。

だったら、自分で自分を「承認」すればいいのです。

とは言っても、自己満足に陥れという話ではありません。

こういうときこそ自分軸の出番なのです。2014070802.png

「誰に・何を・なぜ」提供しているのかを言語化する。それにより、自己「承認」の基準が、他者への貢献度ということになります。ここに、自分軸を作成する重要な理由があります。

他者への貢献度で自分自身の承認を続けていけばどうなるでしょうか?

すると、結果として他者からの「承認」がもらえるのも早くなります。

※自分軸の作り方を知りたい方はこちらへ。

しかしながら、その頃には「承認」されるかどうかは、あまり重要でなくなっています。自分自身で達成感を得る方法を知ってしまったからです。もちろん、承認などもどうでもよくなります(手続き上の話は別ですが)。

そうなれば、自由を味わえるようになったと言えます。

次回:「他者の欲望」に忠実なことをまず自覚する

追記

▼ビジネスライター森川滋之オフィシャルサイト

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