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5月18日 仕事と人格~それはさすがに20世紀的発想だけど学ぶところはある(#360)
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松下幸之助さんは、仕事はできるが人格に問題がある上司を代えてくれと言ってきた社員に対して、「仕事と人格はあくまで別や」と断ったうえ、「あの男にはこういうええとこもあると見なくてはいけない。君は、その欠点にだけ気をとられているから、ええとこが見えんのや」と軽くいなしています。
私は、人格と仕事は別という考え方は、きわめて20世紀的――つまり、効率重視の考え方だと思います。
21世紀は、仕事ができるということは、すなわち人格がすぐれているということにならないといけないと思います。人格がすぐれて仕事もできる人だらけにならないと、もはや人類は立ち行かないと考えるからです。
一社がよければいいという時代でなくなったのは、今度の震災の顛末をみても明からだと思います。
それはそれとして、松下さんの言葉にも大事なことはあります。
「欠点だけに気をとられているから、ええとこが見えんのや」
欠点だけに気をとられている部下も、実は人格という面ではまだまだなのです。松下さんは、本当はこのことを言いたかったのではないか。
上司の人格に問題があると考えるのであれば、自分が人格者になればいいだけなのです。
今日の一言)この困難な時代を乗り切るには、仕事ができる人は人格者でもないといけない。