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【書評】『新版 戦略PR 空気をつくる。世論で売る』~私が期待しすぎただけで、入門書としては最適
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誠ブログのオフ会でいただいた本です。
本はタイトルで選んではいけない。特にPRや広告のプロたちは、タイトルをつけるのが本当にうまいので、それで期待しすぎると私のようにがっかりすることになります。
ただし、入門書としては、ポイントをついているすばらしい本だと思います。
次のような方には、心からお薦めできます。ぜひ購入して、赤線などを引きながら、何度も読み返してください。
- PRと広告の区別がつかない人
- PRとは、パブリシティだと思っている人
- 口コミとはどういうことで、どういうふうに発生するのか分からない人
- ブロガーや影響力を持つ人が何を喜ぶか分からないので、PRへの協力が求められない人
- PRの(主に大企業における)事例が知りたい人
では、私は何をがっかりしたのか。
これは、著者のせいではなく、私が変な期待をしたのがいけない。まず、このことは断っておいたほうがいいでしょう。
「空気をつくる。世論で売る」というサブタイトルがくせものなのです。
これを見たら、そのための方法論が書いてあると思う人間がいるということです。私もその一人でした。まあ、そう思ったからと言って、愚か者とさげすまれるほど愚かとは言えないでしょう。
しかし、新書の薄さで、そのような方法論が書いてあると思う方が間違っている。愚か者とはいえないまでも、うっかりミスというやつです。
ご存じのように、人にビジネスのやり方を伝えるときには、事例、理論、方法論の三点セットが必要です。
事例によって確信させ、理論によって納得させ、方法論によって行動させる。こういう手順で、人はビジネスのやり方を伝えます。
私にとって残念だったのは、本書にほとんど具体的な方法論が書かれていないことでした。流れは分かりましたが、それはどちらかというと理論に該当する部分で、具体的に何をやっているのかはほとんど分からない。
私は、私のクライアントである中小企業の商品を「空気をつくることで売りたい」という、きわめて実際的な動機があって本書を手に取りました。しかし、どうやったら中小企業に適用できるのかは、最後まで分かりませんでした。なにしろ、事例が大企業とか政治家とかばかり。
ですので、私のように具体的な動機がある人は、読む前に、これは事例と理論だけの本だと割り切ってください。そうすれば、最後まで楽しく読めます。
ただ、著者のせいではないというのは、本当にそう思っています。戦略PRというのは、かなり奥が深く、その方法論までを新書で書けと言われたら、著者がとまどってしまうでしょう。
事例と理論だけでも、これだけ書いてくれているのなら御の字と言わねばなりません。
なので、残念ですが、不満はほとんどありません。たった一つだけ不満を言わせてもらうと、中小企業でもやれると確信を持てる事例を1つでいいから入れて欲しかったなあということぐらいです。
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やや皮肉な調子で書いていると捉えている方もいるかもしれません。
なので、ちょっとだけフォローすると、昨日(8/4)にたまたまなのですが、中小企業ながらPRをうまく活用している会社にいく機会がありました。
中小企業でも十分応用可能です。というより頭のいい人はすでにやっていると分かりました。
ということで、改めてこの本はすばらしい、広告とPRの違いを「啓蒙」しているだけでも十分価値があると思いました。
///// 1日も早く売り上げがほしい方へ! //////////////////////////////////////////
次回からはテーマが替わります!本テーマでは、しばらく開催予定がありません。
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私・森川は、売れない営業マン時代、顧客リストがありませんでした。
なので、一番知りたかったことは、
短期間でターゲット企業に入っていける方法
でした。
まさに、このことを333営業塾塾長吉見範一が、35年のトップ営業経験をベースに伝えてくれます。
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