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【電子書籍うろうろ(6)】方針変更?そして青空は......
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縦書きの書籍をKindleに置きたいというのが、現時点での当面の目標なのである。
それからすると脱線なのだが、ふとマンガを自炊しているみなさんは、どうやって"右綴じ"(縦書きの本や日本のマンガは、向かって右側が綴じられているので、こう呼ぶようだ。なお、"右開き"と呼ぶ人もいる)にしているのだろうかと気になった。
調べて分かったのは、iPadユーザーであれば多くの人が「i文庫HD」というアプリを使っていることだった。これはアプリの方で文書ごとに右綴じか左綴じかを指定できるようだ。
kobo touchではどうなのかを調べたところ、こちらの記事の画像から、ChainLPというアプリを使えば同様に綴じの指定ができることが分かった。
■ 方針変更? |
ん? 「出力」欄に思いっきり「Mobi」って書いてませんか? ということはChainLPを使えば、僕がやりたいことができるってこと?
そこで、"ChainLP"で検索したら、トップに現れたのがこのサイト。
http://ringonoki.net/tool/utility-s/chainlp.php
のっけからこのように書いてある。
必須ですよ、必携ですよ、必修科目ですよ、日本のKindleユーザーでChainLPを使わないなんてありえない。
がーん( ̄□ ̄;)。Kindleで電子書籍を売ろうという野望を持つ人間が、ここまで必須・必携・必修に気づかずにいたとは・・・。
うすうすは感づいていたのだけど、数多くの人に嗤われていたことであろう(そんなに、読んでいる人いないか(笑))。
前回、こんな図を描いたけど、あっという間に方針変更か?
■ とりあえず青空文庫形式のテキストファイルを作成することに |
方針変更するかどうかは、次回の記事までに決めることにした。
ChainLPでも入力ファイルとして、青空文庫形式が使えるようなので、とりあえず青空文庫形式のテキストファイルを作ることにした。
※青空文庫についてはこちら→ http://www.aozora.gr.jp/
青空文庫ではボランティアの人たち(青空工作員という)が、著作権の切れた作品を手入力で打ち込んでくれている(ありがとうございます)。そのためマニュアルが充実している。
※マニュアルの一覧と変更履歴はこちら→ http://www.aozora.gr.jp/KOSAKU/MANU_IND.html
膨大なマニュアルがあるのは、著作権切れの作品には旧字旧仮名のものが多いため、いろいろな取り決めが必要になるからだ。
僕の場合は、自作で、現代仮名遣いで、漢字も常用漢字ぐらいしか使わないので、多くの部分は関係ないものと思われた(まだ、試用段階なので断言はできない)。
欲しいものはせいぜい、ルビと目次ぐらいである。青空文庫では、テキストファイルが公開されているので、目次とルビ付きのものをダウンロードして、参考にすることにした。
■ ファイル名、文字コード、改行コードなどに関する規則 |
まずは、元ファイルだが、自作の『大口兄弟の伝説』を使うことになっていた。
マニュアル通りに行くと、最初にファイル名をつけなければいけない。
元ファイルは「大口兄弟の伝説.txt」だったが、それをマニュアルの既定に従って「oguchikyodaino_densetsu.txt」に修正した。また、文字コードはShift-JIS、改行コードはCR+LFであることも求められているので保存時に指定した(文字コードと改行コードはWindowsではデフォルトなので、Windowsユーザーは気にする必要はないが、念のため指定した。なお、エディタは秀丸エディタ)(下写真)。
ファイル名については、青空文庫に登録する際に必要な決まりだと思ったが、念のために従っておくことにした。
■ ルビを振り、見出しを指定 |
名前をつけなおしたあと、ルビ振りと見出しを指定した。
まずは、元ファイル(下写真)。
ごく普通のテキストファイルだ。
これに、いくつかの青空文庫形式のテキストファイルを参照して、付け加えたのが下写真。
黄色でハイライト表示した部分が、今回編集した部分だ。
著者名を追加し、注釈を入れた。これらは当然1ヵ所ずつ。見出しとルビは必要なだけ。
以上で(たぶん)終わり。
(本当にそうなら)青空文庫形式化は、実に簡単だ。
次回、変換してみる。そうすれば、本当にこれでいいのかが分かることになる。
(つづく)
このシリーズは、電子書籍で収入を得たいと考えている筆者が、電子書籍のまったくの初心者からはじめて、電子書籍を売るようになる(予定)までを、ほぼリアルタイムで記述していこうという趣旨のものである。電子書籍の専門家がレクチャーしているものではないので、ところどころ不正確なところはあるが(勘違いは回を追うごとに修正)、筆者自身が実際に試したことを書いている。同じような目的を持った方や、ドキュメンタリーとして楽しみたい方に向けたものだ。また、新しいスキルを習得するための方法論を知りたい方の参考にもなるかもしれない。 |