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パソコン・システムトラブル発生!その時、一番知りたいことは・・・。

パソコン・システムトラブル発生!その時、一番知りたいことは・・・。

長谷川 渉

株式会社ナレッジシステムズ代表取締役 企業の成長に必要な「仕組み化」を、IT(ICT)を駆使して実現するシステム実践屋。NLPや心理学の知識を活かしたコンサルティングで「こういうシステムが欲しい」「この業務を自動化したい」というイメージを形にしています。

当ブログ「仕事と人間関係がやさしくなる、1分間IT活用法」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/whasegawa/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


こんにちは、システムコンサルタントの長谷川渉です。

パソコンやシステムの使い方や使い道は、業務や作業の内容によって、人それぞれ違います。

プレゼン資料や企画書作成のために、Office製品を中心に使っている人もいれば、財務や経理担当者は、専用の会計ソフトを使う時間がほとんど、という人もいるかもしれませんね。

ノートパソコンを持ち運んで、出先でも顧客データベースにアクセスできる必要がある人もいれば、デスクトップパソコンにディスプレイを複数つなげないと不便、という人もいます。

他にも、特定の業務に使っているアプリケーションや、プリンターのような共有機器など、パソコンを使っている環境には、多くのパターンが存在します。

そして、パソコン・システムトラブルというものは、それらパターンに関係なく、何の前振りもなく、突然発生することも少なくありません。

これは、ITやシステム(仕組み)環境だけでの話ではありませんが、トラブルというものは、大抵、突然やってくるから、面倒なんですよね・・・。


さて、トラブルにも色々あると思いますが、特に、システムトラブルの場合は、大雑把に

・再現性の重要なトラブル



・再現性の必要がないトラブル


の2つに分けることができます。

まず、「再現性の必要がないトラブル」ですが、これは例えば、操作などの人的ミスであることがはっきり分かっている場合や、明らかにこれが原因だと分かるパターンの場合になります。

このトラブルの場合は、対処法もすぐに明確にできるため、再現性がなくても、トラブル解決の方法は、すぐに分かります。

しかし「再現性の重要なトラブル」というのは、問題が発生することは分かっているけど、何をどうしたら、このトラブルが発生するか、原因が分りづらい場合になります。

そのトラブルを発見した人が、何の業務で、どのような作業をしていた時に発生したか、はっきりと分かっている場合は、トラブルの再現性も見つけやすく、その原因がどこにあるかも、見つけやすくなります。

no9.jpg※トラブルが見つかっても、まずは、落ち着いて・・・。


ですが、よく分からない状況でトラブルが起こる、という場合は、その再現性を早急に見つけることが、とても重要になってきます。

再現性が見つからないと、問題解決のために必要な対処もピンポイントで行うことができず、手さぐりだけでの作業では、時間もコストも非常に効率が悪くなります。

トラブルを発見した人には、できるだけ詳しくその時の状況をヒアリングし、その後は、その状況からシステムの設計を考慮し、推測しながら、そのトラブルを再現させることを行います。(プロの腕の見せ所でも、あります。)

そうすることで、トラブルの原因を見つけ、根本的な対処ができるようになる訳です。

トラブルの重要度や対処の緊急性を考慮し、次にトラブルが発生する時まで待つ、というのも1つの方法としてあります。

その際には、そのトラブルを発見した人に「次もトラブルが起こる可能性が高いから、できるだけどのような操作をしたか、覚えておいてもらえると助かります」と、協力をお願いしたりする場合もあります。

そういった協力をお願いできる人間関係も、トラブル解決には、欠かせません。


<1分間IT活用法>

パソコン・システムトラブル発生時に一番知りたいことは、「再現性」です。

「何をどうしたら、このトラブルが発生するか」が分かれば、対処方法も明確にしやすくなります。

そのトラブルを解決することで、別のトラブルを未然に防ぐことができたり、改善点が見つかったりと、相乗効果が出ることもあります。

逆に、改修によって別のトラブルが起きないよう細心の注意も、必要です。