誠ブログは2015年4月6日に「オルタナティブ・ブログ」になりました。
各ブロガーの新規エントリーは「オルタナティブ・ブログ」でご覧ください。
新規事業のチャレンジを一発勝負で終わらせるな!
赤秀有為の「新規事業立ち上げのコツ」
新規事業のチャレンジを一発勝負で終わらせるな!
慶應義塾大学 環境情報学部卒。IBM/Sun/PwC社にて、コンサルタント職を歴任。現在、エフィジェント社の代表コンサルタントとして、大手企業を中心に、新規事業企画・立ち上げを推進支援。
当ブログ「赤秀有為の「新規事業立ち上げのコツ」」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/yakahide/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
もう すっかり春ですね。春といえば、何か 新しいことにチャレンジしたくなりますね。で、今回は、春っぽいテーマとして、(だいぶ こじつけ感が強いですが)新規事業チャレンジについてです。
●「俺、サラリーマンに戻るわ。」
このたぐいの言葉、仕事柄 1年に数回は聞かされます。一念発起し、脱サラして起業して、新事業にチャレンジした友人・知人からです。
だいたい、彼らの共通しているところは、ドカンと大きな初期投資をしてしまっているんです。ウン百万円とかウン千万円とかかけて、いきなり、最先端のシステムを開発してみたり、都心に広大なスペースを作ってみたり、たくさんのスタートアップメンバを採用してみたり、などなど。
めっちゃ 男らしくて、かっこいいんですけどね。ただ、たった一度の失敗ごときで、新規事業へのチャレンジをリタイアするのは、「もったいないなぁ。」とつくづく思うのです。
●失敗は、成功への確度を高める。
「僕はずっと失敗してきた。今までのどのビジネスでも一勝九敗くらい。唯一成功したのがユニクロです。」(*http://systemincome.com/5150 より)
これは、ユニクロ 柳井さんの名言です。あの柳井さんだって、成功確率10%なのです。そもそも、新規事業の成功確率は低いというのが前提なのです。
また、このたぐいの失敗は、計り知れないほど 多くのことを学べます。そりゃそうですよね、必死になって もがき苦しみ 手を尽くしたわけですから。
すなわち、失敗は 成功への道筋であって、2回目 さらに3回目 さらに 4回目へと だんだん成功への確度を高めてくれるのです。
だから、1回の挑戦でリタイアするのは、ほんと もったいないのです。
●いきなり全てを注ぎ込まないこと。
はじめて 新規事業にチャレンジする人は、思いつきのアイデアを何の根拠も無く「これは 絶対に成功する!」と過信する人が とかく多い気がします。恐らく、世の中が見えてないからだと思いますが。
悪いことは言いません。1回目は、特に失敗する可能性が高いので、いきなり全てのお金を注ぎ込むなどせずに、もし失敗した時のために、2回目・3回目への余力を残してください。
●市場の反応を見ながら、段階的に!
いきなり全てを注ぎ込まない方法とは?
例えば、新商品・新サービスを開発してリリースする場合、1つの方法として、開発する前に あたかも既に出来上がっているかの様にプレスリリースを打つのです。それで 市場の反応を見る。引き合いがあれば、そこで、あわてて開発、時間が足りなければ "売り切れ" とか言って 時間を稼ぐのです。
また、Webサービス等であれば、裏側の仕組みは、大きくシステムに依存しているかと思います。ただ、これも 最初から 全てシステム化するのではなく、人で対応できるところは、システム化せずに 人海戦術で対応して、トランザクション/取引量との兼ね合いで、システム化のタイミングを探るのです。とにかく、市場の反応を見ながら、段階的に拡大を図るのです。
以上、何かしら参考にして頂ければ幸いです。
新事業推進社 エフィジェント 赤秀有為
停滞しがちな新規事業企画・立ち上げを推進支援します。
お仕事のご相談/お問い合わせはこちらからお願いします。
<新規事業立ち上げ>特化型 長期インターンのグロースもよろしくお願いします。