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激セマ立ち飲み焼き肉店の「大繁盛の秘密教えます」

激セマ立ち飲み焼き肉店の「大繁盛の秘密教えます」

矢嶋 文子(やじま あやこ)

3坪しかない小さな小さな八百屋の女店主。

当ブログ「私が八百屋を開いたわけ」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/yaoyasuika/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


 
カラマンダリン.jpg
 
  神田にある立ち飲み焼き肉店「六花界」の代表森田隼人さんの著書「大繁盛の秘密教えます」を読みました。森田さんは、知人の紹介で知り合い、幾度となく野菜を送らせて頂いており、お話する度に、凄いエネルギーを持った方だなと憧れます。
 
 駅から30秒の2.2坪という小さな焼き肉店は立ち飲み。しかもお酒は日本酒だけ。真ん中に大きなテーブルがあり、七輪が2つだけ。焼き肉を焼くのも、知らないお客さんと七輪をシェアするのがルール。店主は動き回るわけでもなく、奥にドンと構え、肉やお酒を運ぶのもお客さんに回してもらう...。こんなハチャメチャなお店がありますか?しかし、そんな店にも関わらず驚くほど女性客が多いと言うのです。2010年にオープンさせて以来、1万2000人もの人が来店したとは、驚きではありませんか?さらに「婚活酒場」との異名をとり、結婚や付き合うカップルが続出とのこと。面白すぎます!
 
 私がとても興味深く読んだのは、同じ共通項が沢山あったからです。開業当初にお金がないってステキです。森田さんの「六花界」は2.2坪で開業資金200万円。私の店「瑞花(すいか)」は3坪に100万円。ないなら、ないなりに工夫を凝らし、小さな箱の中に自分の想いをギュッと閉じ込め、来店するお客様に楽しんで帰って貰おうと、余裕を装いつつも、必至だからです。見ないふりをしながらも、お客様をジッと観察し、どんな嗜好で何を提案したら喜んでもらえるのか。一人ひとりのお客様にじっくり相対しながら、データを蓄積していきます。さらに、再び来てもらうためにはどうしたら良いのか。口コミにつながるためにはどうしたらよいのか。しかもお金をかけずに、です。
 
 そんなチンマリしたビジネスなんてやってられないよ、と笑われてしまいそうですね。瑞花のオープン当初にも「趣味のお店でしょ?のんきでいいわねー」と言い残して帰ったお客様がいました。言われた時は、悔しくて仕方ありませんでした。調理学校で調理師を取得するのに200万円以上かけ、師匠の元、野菜の修業時代はほぼ自費でまかないました。そして開業するにあたり、親から出された条件はただ1つ。「借金はするな」。10円ハゲが出来るんじゃないかと思う程に、考えて、必死な思いをしているところに、「のんきでいいわねー」の一言。ショックで仕方ありませんでした。しかし、怒りが通り過ぎたあと、「あ、これで良いんだ」と気づきます。「自分の苦心なんてお客様に感じさせる必要なんて全くない。むしろ、存分に楽しんで帰ってもらえば良い」と。瑞花は六花界のように大きく繁盛はしていませんが、その考えて考えた時期が、礎になっている気がしています。
 
 森田さんも同じだったと思います。この本は、そんな森田さんの奮闘記が赤裸々に記されています。面白いです。是非、手に取ってみて下さい。そして、六花界へ森田さんの熱さに触れに行ってください。



 <今週のおススメ果物>カラマンダリン

言えば、みかんです。しかし、ビックリするほど、ギュッと甘く濃厚で、ジューシー。酸味も強いですが、バツグンに美味しい。店頭で試食に出すと、皆さん一様に、目を真ん丸くして「美味しい!」と大きな声で言ってくれます!あっという間に、売切れてしまいます。温州みかんとマンダリンオレンジのかけあわせで、良いとこ取り。木にならせたまま、越冬させ、収穫してからも、暫く寝かせてから出荷されるので、外見はだいぶシナシナ。なので、知らない店で店頭に置いてあったら、「こんな古いみかん売るなんて・・・」と思ってしまいます。でも美味しいのです。見かけたら、即買いですよ!