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イベント出展でのアプローチ
ゲーム開発市場の歩き方
イベント出展でのアプローチ
ゲーム業界に興味のある方、まずは読んで下さい。ゲーム業界の中でも知られざる世界の歩き方を教えます。企画からサーバ構築までを手がけるゲーム開発会社経営者として営業・企画に携わっています。
当ブログ「ゲーム開発市場の歩き方」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/yoshiterukawai/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
展示会や見本市などのイベントでは、自社で出展することも可能です。
出展者として参加すると参加者と違って以下のメリットがあります。
A)他の出展者と交流しやすい
説明会、準備や休憩、撤収などで交流する機会が多くなります。場合によっては出展者限定の交流会が開催されることもあります。
B)見込み客をつかみやすい
イベントに参加して自社ブースに来る人は基本的に興味のある人、つまり見込み客になりやすい企業の人です。したがって、イベント後のアプローチが容易です
C)自社認知度を高められる
自社プレスリリースの材料になり、またゲーム関連などのメディアに取材を受け、記事にされる可能性もあります。
もちろん、参加するには出展料やブースの設備費、イベントで説明・案内するスタッフの人件費などがかかります。時間も取られます。しかし、宣伝効果は高いのでROI(投下資本利益率)も高くなります。
以上からイベント出展には以下の傾向があります。
外注担当者と接触できる確率:高め
目標とする企業がいる確率:高め
イベントに要する時間:かなり長め
では「何を展示するのか?」ですが、自社の強みを強調して展示するのが効果的です。
たとえばスマートフォン向けの音楽に強いのであればサンプル曲を作成して流し、看板や冊子などでも徹底的にその点を強調します。
また、パブリッシャーを兼ねているのであれば自社タイトルのゲームを展示するのも手です。
差別化に乏しい場合は奇抜なイベント内イベントを主催して注目を集める方法もあります。これならメディアの記事化も狙えます。
参加の段取りは以下のとおりです。
1)企画
参加するイベントについて企画します。
どう見せるのか、何を見せるのか、などを検討しましょう。
外部の設営会社などを利用するのであればこの段階から参画してもらったほうがいい結果がでます。
当日イベントに参加するスタッフのスケジュールもここで確定させたほうがいいでしょう。
会場でインターネット回線を使う場合は無線LANの有無や携帯電話の電波状況なども確認したほうがいいです。ブースの位置によって電波状況が不安定になる会場もあります。
2)申込
参加資格で会社の業種が限定されていることもあるのでチェックしておきましょう。
また、国外のイベントに参加する場合、ビザが必要な場合があるのでこの点も注意しましょう。
2)準備
パンフレットの制作、ブース設営などを行います。
リハーサルできるイベントであれば可能な限りリハーサルしましょう。
3)参加
当日は突発的なスタッフの病気や遅刻欠席などに備えたほうがいいでしょう。
また、名刺を切らさないようにしましょう。
メディアの取材があった場合は丁重に応じましょう。
許可されているのであればYoutubeやUstreamなどで会場を実況中継したほうが注目度が高まります。
4)アプローチ
名刺交換などメール送信に同意した来場者へお礼のメールを送ります。
もし具体的に説明が聞きたいという会社があればすぐに説明しに行きましょう。
なお、スパムメール的にメール送信を連発したり、許可なく勝手にメールマガジンに登録するなどの行為は控えましょう。
なお上記したように参加者同士の交流も機会を見て深めたほうがチャンスが増えます。
自社サイトなどオウンメディアやソーシャルメディアへの写真・動画掲載もしたほうがPRになりやすいです。