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感性トレンドで見る 2014年からの"モテる男"と"ヒーロー像"
»2013年10月31日
誰も書かなかった、広報女子部ログ
感性トレンドで見る 2014年からの"モテる男"と"ヒーロー像"
「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。
当ブログ「誰も書かなかった、広報女子部ログ」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/703mix/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
前記事でもお話をした"感性トレンド"の話になりますが、2013年は時代の転換期とお伝えしました。感性トレンドとは、"波"によって構成される時代の流れ。。。
じゃあ、2013年以降、どんな時代が来るの?という時、前の時代が参考になるのです。感性マーケティングでいう、前の時代とは「1957年」です。
今回は、その話を少しさせて頂きます。
■始まりは去年の冬。大前研一のアタッカーズ・ビジネススクール
去年の10-12月、わたしはアタッカーズ・ビジネススクールで2006年から2012年まで6年間続いた「感性マーケティング講座」に参加しました。この摩訶不思議なコンテンツのセミナーは、わたしの中でも受講優先順位は低く、他の講座をいろいろ取った後、やっと受講する...という順番でした。
だって、"感性"で時代がわかる、なんて、"気のせい"という匂いがぷんぷんします。ただでさえ、感性的だよね(裏返すと「論理的じゃないよね!」)と言われがちなわたしが、この理論に心酔することは危険だと思いました。
しかし、この講座を受けた人の10分プレゼン(アタッカーズでは、期が終わるごとに修了式を行い、各講座からプレゼンを実施します)を見た時に、「ああ、おもしろそう!」と思いました。
それは、"勘"として感じ取っていたことが、説明できそうな理論だったからです。
実際に、その発表者の方は、17歳から美容業界で活躍されてきた方でしたが、次のようなコメントを残されていました。「ずっと個人事業主でやってきた。自分の能力が理屈で説明できるものではなく、自信がなかった。でも、先生(この場合、㈱感性リサーチの黒川先生)にお会いして、自分のやってきたこと・感じてきたことに説明がついたので、法人化することにした」と。
お!これはわたしのモヤモヤも説明できるかも!?そう思ってこの世界に飛び込みました。
■"ヒーロー"にはタイプがあった
授業の中でヒーロー像に触れることがありました。黒川先生が「この時代はさぁ・・・、ウルトラマンとかスーパーマンとかが流行るわけ...」と言いました。
そこで、わたしは「え?ちょっと待って。」と思いました。「こんなあり得ない能力を持つヒーローはいつの時代に登場しても人気が上がるんじゃないの?」と。
しかし、先生は、「ふふふ♪」と笑って、「ヒーローのタイプを考えたらいいのよ」とおっしゃいました。
"ヒーロー"と一口に言っても、ヒーロー像は違うんだそうです。
【孤高のヒーロー】
スーパーマン、ウルトラマン、タイガーマスク、バットマン...等
スーパーマンなんて、そもそも地球人ですらないのに、地球人のために戦うのです。でも、そこに「正義はこうあるべきだ」という彼の美学があります。誰に知られる・知られない、は問題ではありません。タイガーマスクは死ぬまでその正体は判明しません。子どもをかばって代わりに死んだ時、最後の力を振り絞ってマスクを河原へ投げるのですから・・・。
【悩みながらヒーローやる系】
ガンダム、エヴァンゲリオン...等
ガンダムに乗っているアムロなんて、ガンダム乗せてもらって他の人達からは羨ましがられるのに「乗りたくない!」と家出したりします。エヴァンゲリオンなんて親との確執やいろんな心の葛藤で押しつぶされそうになりながら、敵と戦います。
【仲間と一緒にヒーローチーム】
プリキュア、セーラームーン、ポケモン...等
一人じゃない。みんなと一緒に、みんなのために!という姿勢は、前回の予測記事で書いた「横並び意識」とよく似ています。とすると、今はやっているこの流行も少し変わってくる可能性がありますね。
まぁ、他にもあるとは思いますが、今回はこちらの3つのタイプをご紹介致しました。
■そして、2014年からのモテる男・ヒーロー像
さて、上記の3つの"ヒーロー像"、次の時代はどのタイプが来ると思いますか?
"感性トレンド"的には、【孤高のヒーロー】が来ます。
なので、半沢直樹が流行った時には、次のセミナーの手塚先生とは「先生、時代が来ましたね」という話をしたものです。半沢直樹は企業の中の倫理を問う要素がありましたが、私情としての怨みが根底にあるため、まだソフトな方です。
これからはもっと自分の利害を関係無くして、「みんなのために」とか「人類のために」などと言い出すヒーローが支持されるでしょう。
■現実的にどう使う?モテる会社とは?
半沢直樹著者の池井戸潤さんが、「半沢の真似はしない方がいい」と言っているように、一般人がヒーローのまね事をしてしまうと危険です(^^; 孤高で戦えるヒーローはカッコイイですが、やはりそれは能力あってのこと...。合コンで「オレは地球を救うんだ。キリッ」なんてやっても引かれますので、ご注意下さい。(※本当に地球を救っている場合は別です)
しかし、時代が、そのような「ヒーロー像」を求める、ということは知っておくとよいと思います。モテたいのなら、大仰しい目標までは言わないとしても、自分をあまりに庇う発言・姿勢などは避けた方がいいです。
例えば、会社のストーリーでも使えます。
2013年からじわじわと社会の"気分"が変わるのに合わせて、社長がどういう"像"を演出すると社会からの支持を得やすいのか、会社をどう見せていったら多くの人に好きになってもらえるのか、広報の手法もどのように社会にアプローチをしていったらいいのか、考える材料として使えますよ!
※ちなみに、前出の大前研一さんのアタッカーズ・ビジネススクールではもうこの講座をやっていませんので、特別に㈱感性リサーチの手塚先生にお願いして今回の講座を実現しています。広報に必要な能力だと思っているからです。
特にトレンドの大事な、アパレル・飲食・IT(ゲーム系・モバイル系など)・不動産・ライフスタイル系の広報さん、是非参加して下さい!(※広報にかぎらず幅広くご参加頂けますので、広報でなくても男性でも今回の講座はOKです)
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【2014年以後もトレンドを予測するための感性トレンド講座】
日時:2013年11月23,24日(土日)
時間:両日15:00~19:00
定員:12名
定員:12名
場所:御茶ノ水のセミナールーム(申込者に連絡)
費用:52,500円(10月内申込みの場合:42,000円、再受講:10,500円)
申込方法:メール(prpparty@gmail.com)まで、以下情報をご連絡下さい。追ってご連絡をさせて頂きます。
1)お名前
2)会社名
3)所属
4)電話番号(緊急時のため)
5)セミナーに期待すること
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※なお、この記事のヒーロー分析は、㈱感性リサーチの研究を参考にしています。
※参考:アタッカーズ・ビジネススクール