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広報女子部 部長が予測した2013年以降 10のトレンド変革ーー2013年は大きな転換期!
»2013年10月28日
誰も書かなかった、広報女子部ログ
広報女子部 部長が予測した2013年以降 10のトレンド変革ーー2013年は大きな転換期!
「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。
当ブログ「誰も書かなかった、広報女子部ログ」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/703mix/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
広報女子会は、中小企業広報の集まりです。だからこそ、中小企業の広報さんに言っておきたい。
大企業が使わない武器・ツールを身につけよ、と。
規模が小さいからできないこともあるが、その制約があるからこそ、今までないことができるのも中小企業広報の特徴です。マイナスは、決してマイナスではない。約があるからこそ、新しい発想ができる。チャレンジができる。わたしは、そう信じています。
以下の未来予測は、わたしが感性マーケの先生から学ぶ中で、立てた未来予測です。「もう来てるじゃん、この変化」という方もいらっしゃるでしょう。そうなのです、この未来予測は2012年の冬に私が学んだことでした。
感性マーケティングは、ファッションだけに限らず社会変化にすべて右のような波が定期的に訪れることを教えてくれます。2013年が感性マーケの中で大きな時代の転換期であり、時代のトレンドが大きく変わるタイミングだったのです。なので、わたしにとっては2012年想像した未来を検証することができた10ヶ月間でもありました。今回はこちらを共有させて頂きたく投稿致します。
さあ、ではいってみましょう!
【2013年からのトレンド変革10】
■1■横並び"を終え、"エリート志向"へ
過去の14年間、ゆとり教育など、落ちこぼれを支えるような仕組みが支持されました。徒競走しても、全員で一緒にゴールするなど、横並び意識が大きく感じられる傾向がありました。既にゆとり教育は廃止されていますし、皆が横並びすることに教育会でも意義が溢れていますが2013年からは、この傾向が強くなるでしょう。逆に、抜きん出て何かに優れている人を人々は評価するようになります。
■2■"みんなと一緒"から"孤高の時間"へ
大学生が友達がいないと思われたくないということから、トイレの中でゴハンを食べるなど、「みんなと一緒」でないと不安を感じるという人が多くいる時代でした。LINEやFacebookでも繋がっていないと不安...という人も多く見られました。しかし、2013年からは繋がっていることに人々が疑問を抱き始めます(っていうか、もう繋がらない時間を積極的に作っています)。むしろこの時代は、繋がるよりも自分の考えを深く掘り下げる"孤高の時間"を持った方がよいのです。
■3■"甘さ"から"辛さ"へ
トレンドの波は、食べ物や飲料にも現れます。この10数年は、"スイーツ男子"などの言葉も流行り、男女問わず甘いものに目のない時代になりました。しかし、今年から大衆に求められるテイストは、濃厚感よりもスッキリ感です。ポカリスエットのイオンウォーターが売れたり、カルピスも「甘くない」カルピスなどを出しました。マカロンのような甘いあま~い時代から時代はシャープになりつつあります。
■4■タレントの顔
目の離れたふわっとした雰囲気のアイドルよりも、顔のパーツが中心に集まっていたり、目が切れ長のアイドルに魅力が集まります。剛力彩芽さん、去年よりも魅力的に見えませんか?同じアイドルでも認知度というよりも"時代の気分"がその人気を左右するのです。前のタイミングだと目の離れたタレント...例えばモーニング娘。の後藤真希さんとか、が多くの人から支持された顔でした。
■5■"ふわふわキュート"より"大人
去年の女性誌は、ひたすら"ふわふわ"なテイストでした。メイクアップはアイラインで目をまるーく囲み、更につけまつげ。そして、リップはグロスをこれでもか!とのせてグラマラス。ネイルにはマニキュアだけでなく、ストーンも。しかし、今後は山口小夜子さんのようなシャープな女性像が受け入れられていくでしょう。
■6■ファッション界は原点回帰
今から56年前、ファッション界ではクリスチャン・ディオールやシャネルが流行っていました。これらのファッションの共通点は"エレガンス"。そして、今から見ると"クラシカル"。昨年の秋冬から街のショーウィンドウでは、これらクラシカルな装いを多く見るようになりました。ファッションコレクションというものができた頃のファッションが、今また流行っているようです。
■7■"自分探し"より"社会貢献"
ひたすら"自分"にフォーカスの向いていた14年間でした。「愛されモテ○○」のように、自分がいかに注目を集めるか、周りの人に支持されたいか、承認欲求の塊のような時代であったと思います。「自分探し」という言葉も多く使われました。この時期はとにかく自分にフォーカスが向くのです。しかし、これからは、周りに支持されようがされまいが、自分の信じる道を突き進む人にフォーカスが当たります。最初は誰の目にも触れなくても、コツコツ努力することで、その姿勢が支持される時代がきます。
■8■ウェアラブルが日常ツールに
ウェアラブルの技術は、2012年以前もありました。しかし、今年やたらとフォーカスが当たっています。日常的に身につけられるウェアラブルコンピュータのアイデアがたくさん出て、近年中に実現が可能になりそうなものもたくさんあります。これは、"大衆の気分(開発者も受け入れる方も)"がそちらに惹かれているからです。㈱感性リサーチの黒川伊保子氏は、その著書なぜ、人は7年で飽きるのか'>「なぜ、人は7年で飽きるのか」(2007年発刊、既に絶版)の中で、ウェアラブルが2013年度からヒットすることを2007年の時点で示唆しています。
■9■宇宙開発興味ナシ から 宇宙開発LOVEへ
前に同じトレンドが来た時(1957年以降)は、アポロ11号が月面着陸に成功するなど、宇宙探索が非常に支持された時代でした。その後、これほどの大きなパワーが継続されていれば、今では火星にも行けていたかもしれません。しかし、この熱は1980年代半ばに収束し、その後は宇宙開発はやり続けるけどメジャーではない、という状態が続きました。ちなみにドラえもんが描かれたのもこの時代。ドラえもんがその辺を歩いている未来を夢見た人も多いと思いますが、未来の不思議な世界に対して、大衆としての人々の気分は収束したのです。それが、2013年以降、また再燃すると思います!
■10■「男子・女子」から「紳士・淑女」の時代へ
自分自身が、このブログを「広報女子部ログ」としているところから恥じなければなりませんが、数年前から起きた「○○女子」ブームは、元々あった"女子"の意味を完全に奪いました。"40代女子"や50代、60代の人までが、「わたしたち、女子はさ~」と話しだす時代が来てしまい、"女子"の意味するところは、"女性という性で、年齢関係なく、乙女心がある人"のようなよくわからない像を結びだすに至りました。これは「○○男子」も同じで、まだしばらくは草食男子や仙人男子のような言葉も使われるかもしれませんが、しばらく経ったら消えると思います。
一方で、自分のことしか考えない(といったニュアンスの)"女子"から取って代わるのは、"淑女"なのではないかと。"淑女"っていう言葉が語感的によいとは思いませんが、時代から支持を受けるのは、大人としての女性になるでしょう。