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今年の秋冬ファッション(2)ーー来年も着れるもの、着れないもの

今年の秋冬ファッション(2)ーー来年も着れるもの、着れないもの

広報女子部 部長

「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。

当ブログ「誰も書かなかった、広報女子部ログ」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/703mix/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


さて、そんなこんなで、ファッションについても今年は例年よりも"転換期"です。

なので、今年の秋冬の買い物とバーゲンは要注意!今年まで流行ったから、来年も・・・というのが通用しなくなる可能性があります。
今、時代の波はどんなところにいるか、というと、以下です。
トレンド3.jpg
まさに、ターニングポイント。
今までは、前年の流れを引き継いで次の"流行"ができていたのに、2013年は前年までの流れをぶった切ります。
もちろん"波"は急に変わるものではないからこそ、"点"ではなく"波"なのですが、急に変わるものもあり、今年買ったものが来年になったら「もう着たくない」「なんか野暮ったく見える」となる可能性が大です。
■今年流行りのビジュアクセ

ゴージャスアクセ.jpg

わたしが、来年になったら流行らなくなるだろうな、と思っているもののひとつに、大ぶりのビジュアクセがあります。今年は雑誌でもたくさん取り上げられていますし、実際つけている人を見ると可愛いです!シンプルなニットに大ぶりアクセのアクセントは、今までにない目線の動きを見る人に与えます。
しかし、来年はぐっとシンプルになる波が来ます。そして、急には変わらないと言ったものの、変化の初版は"変化の度合い"が強く出る場合があります。この波に巻き込まれたら、今年まで絶対的にかわいかったものが、来年になったらどうにも野暮ったく見える可能性が大です。
逆の目で見てみましょう。マイナスの面だけ述べましたが、これを逆にプラス面で捉えるとすれば、今年こそが"ゴージャスアイテム着用しがいのある年"でもあります。キラキラアイテムは、SEX AND THE CITYでキャシーが巻いていたスパンコールキラキラストールに「え?」と思ったのを覚えています。「派手すぎる!」と思ったからです。しかし、あれから数年。あんなものは地味になってしまいました(笑
今は、その流れを汲んだゴージャスアクセの最骨頂とも言えるでしょう!なので、着用できるアクセサリーも安価でバリエーション豊富なものがたくさん出ています!そして、それに似合うニットもたくさん出ています。なので、今後30年間これが可愛く着こなすタイミングは出てこないと考えると、「今!着る!!!」しかないのです。
わたしのオススメは、そんな今年のトレンドを楽しみながらも、今年限りで自分が満足できるお金をかけることです。ビジュアクセンの中には高くて素敵なものもありますが、今年だけと割りきってお金をかける、そんな楽しみ方もよいのではないでしょうか。
■クラシカル→英国スタイル
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前に感性トレンドについての記事を書いた時、装いはクラシカルになるとお伝えしましたが、洋服のクラシカルの真骨頂は英国スタイルです。そのため、今英国ファッションの一部を占めるタータンチェックが大流行り。タータンチェックがなぜクラシカル?と思う方は多いのではないでしょうか?しかし、タータンチェックは、18世紀に生み出されたキルトに氏族を示す模様として生まれた伝統ある柄。ちょっとむずかしいようですが、ファッションには"意味"があるのです。この"意味"を知るとファッションと時代の"気分"の関連性が非常におもしろくなります。ちなみにタータンチェックが大好きな奥田 実紀著書「タータンチェックの文化史 」はタータンの歴史と図柄や意味が詳しく書いてあり、今年読むと楽しいです。写真も豊富で、あなたが持っているタータンチェックの氏族も何か、わかるかも!?
■ミリタリー AND 肩パッド

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正統派...の流れにより、アメリカ軍服とか迷彩服ではない、ミリタリー(英国とかロシアとか、制服系です)も時代の気分です。2012年まではゆるゆるとふわふわと...していたのですが、その気分に人々は飽き、引き締められたファッションも心地よく感じられます。まだ今年はそんなに...ではないかもしれませんが、来年もおしゃれに着れそう!
また、バブル期に流行った肩パッド。ここ数年、肩パッドが入っている、または肩パッドが入り気味のものも格好悪かったと思いますが、これからの時代は肩パッドや肩が張ったスタイルも心地よくなってきます。これはまだピークには数年かかるかな~~~と思いますが、これから長きにわたって注目のアイテムです。
■ビッグシルエットコート

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1960年代に流行ったビッグシルエットのライン。これも今年からいい感じです。
前回この波が来た時、戦後だったこともあり、生地をたっぷり使うこのコートは、贅沢品でした。
Aラインのコートとは違って、たしかに生地量が多く同じ素材でもお金がかかるのですが、でも、10年20年着れる贅沢品をこの時期に買ってもらいたい。
これは、ベーシックなラインでもあり、長きに渡って着れます。ラインだけではなく、質感も大切だと思います。化繊とかでなく、奮発してよい素材の厚手のものをまとうことで、シックな雰囲気が出てきます。しかし、よい素材のコートは高いです。普通に買うと高いので・・・そのまま買える人はそのまま買って頂き、そうでない人は、バーゲンを狙って下さい!いつも購入するブランドのひとつ上ふたつ上のブランドで背伸びして買いましょう。バーゲンならまだ手が届くはず。そのコートが数年後のあなたをつくるのです。
大人のコートでもあるので、ガーリーが売りな人には一捻り必要かも。大人女性を目指したい方には、お手本は往年の女優でしょうか。白黒の古い映画の女優が、ドレスの上にふわっと羽織る大きめのコート。服は着るだけでなく、"イメージ"も是非着てもらいたいです!
■つやつやパールからコットンパールに

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これは、みなさんもお店で見て感じていると思います。ビジュがキラキラしている一方で、パールは一足お先に大人の装いです。つやつや光沢のあるパールではなく、輝きを抑えたコットンのような質感のパールがたくさん出ています。コットンパールのようなニブイ輝きは、何かを秘めている、そんな雰囲気を感じさせます。「何を考えているのかわからない」「神秘的」「ドキドキする」そんなイメージを持たせるこのパールにわたしは"時代の気分"を感じます。

<感性トレンド関連書籍>
「なぜ、人は7年で飽きるのか」は絶版。現在Amazon価格は高騰中。もし数百円で見かけたら"買い"です。
右3冊は、菅原トレンド研究所の菅原健二さんによる著書。古いことを扱ってはいますが、菅原先生の時代の捉え方がわかり、非常に興味深いです。
なぜ、人は7年で飽きるのか  ささいなことから時代(トレンド)が見える―28年周期で大変化 日常体感からのトレンド分析術  2001年流行の法則『だから、こうなる!』 (Do books) 流行ノ法則―現象から見た流行周期説