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店内は"手話"が公用語。メニューの注文も指差しで。聴覚障害者が生き生きしているCafeがあった!

店内は"手話"が公用語。メニューの注文も指差しで。聴覚障害者が生き生きしているCafeがあった!

広報女子部 部長

「広報女子部」発起人。美容室広報担当。中小企業の中での広報活動に限界を感じ、広報の集まりである「広報女子部」を設立。月1回の勉強会を通じて、他社の広報との情報交換をしている。

当ブログ「誰も書かなかった、広報女子部ログ」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/703mix/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


また広報無関係なんですけど...あまりにも素敵すぎて...、みなさんにご報告していいですか?

佐村河内守氏の会見やら問題やらで、なんとなく心のスキマに冷たい風の吹く、今日この頃ですが、とってもあったかいCafeの存在を知りました。

その名も"Sign with Me"

外看板には「Social Cafe」と書いてあり、どんなCafeだかはわからないけれど、とても気持ちの良さそうなCafeだったので、偶然入ったCafeでした。そしたら、なんとココは手話Cafe!手話が公用語のCafeだったんです!!

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メニューはドリンク・スイーツ・ご飯(スープ系)ともに充実!メニューの注文は指差しでできます!!最初、店員さんは手話が話せるふつうの方と思っていたのですが、手話ができるろうあ者の方であるようでした。そして、気がつけば、このCafeは普通のCafeよりもずっと静かで、お客さんたちも手話で話をしているのでした。

すごく恥ずかしい話なのですが、聴覚障害者さんにはあまり日常生活で会うことがありません。たまにお会いしても、きちんと発音できなかったり、聴覚障害者さんとわかったことで、「かわいそう」という目で見てしまいます。しかし、このCafeにいる人たちは、本当に生き生きしていました。働いている人もですが、来ているお客さんも、です。楽しそうに手話でおしゃべりして、見ていてとてもかわいらしかった。老いも若きも、たのしそうにしている姿は、かわいいものだな、と思いました。

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そして、感動したことがもうひとつ。

この日、わたしはパフェを頼みました。抹茶白玉パフェ。

そしたら、白玉が手作りだったんです。白玉って作るときはアツアツで、パフェに入れたりスイーツにする時って、冷やすので、多くのお店では効率を考えて出来合いを用意しているんじゃないかと思いますが、このお店の白玉は違った。実家で母に作ってもらった、手作りの味がしました。その味をおいしいと感じた時、効率を求める健常者が出すふつうの食べ物と、志ある聴覚障害者さんが愛情持ってつくる食べ物と...比較した時、後者の方が勝るよなと感じてしまいました。食べ物は作り手の思念がやどるからです。

またCafeにいる間に何度も嗅いだスープの香りが...なんともいえず美味しそうな香りでした!今度行った時には、スープを体験したいと思います♥


"Sign with Me"では、以下の書籍を出版されています。代表者の柳さんも聴覚障害者とのこと。仕事を渡り歩いた苦悩から、聴覚障害者の自分が当事者としてイニシアチブを取り、お店を開く過程が書かれています。...とても素敵です...。

Sign with Me: 店内は手話が公用語 (ヒューマンケアブックス)
柳 匡裕
学研マーケティング
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こちらの書籍の表紙で見えるように店内には大きなホワイトボードが...。言葉を発しなくてもホワイトボードでコミュニケーションができる仕組みがあります。また手話の勉強会も行われているようで、わたしたちがCafeに入った時も一番奥の席で、大学生と思われる体格の大きな男の子たちが手話を習っていました。

多様性のある人々が枠にはまらない、生き生きしやすい環境を自らの手で作っていく世の中に、もっとできるといいと思いました。

みなさんも今日もよい一日を!