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スマートフォンってカメラがしょぼくないといけないの?――20代女子の素朴な疑問

スマートフォンってカメラがしょぼくないといけないの?――20代女子の素朴な疑問

吉岡 綾乃

Business Media 誠で編集長をしています。本ブログ&Twitterでは、Webメディアや紙メディア、ネットビジネス、携帯電話、非接触ICなどについての話題が中心になる予定。


 先日、電車の中で立ち話した内容が面白かったので、ちょっとここでご紹介しようと思います。話していた相手は、20代女子2名。二人ともアイティメディアの営業担当で、普通のケータイを使いつつ、毎日記事で見かける「スマートフォン」にも興味アリ、という立場です。以下、太字になっているところが彼女たちの発言です。

 

●カメラがしょぼくないといけないんですか?

 どういう話の流れだったかは忘れちゃったんですが、「スマートフォンってカメラがしょぼくないといけないんですか?」と聞かれました。どういうこと?と聞き返すと、「いまどきの携帯なら、1200万画素とかも普通なのに、スマートフォンになった瞬間200万とか300万とかになっちゃうのは、そうしなきゃいけない何か決まりがあるんですか?」、とのこと。たしかにスマートフォンで1000万画素以上の機種ってないかも。いや、決まりはないけどね...と思わず苦笑。

 画素数が多ければきれいに撮れるわけじゃない。知ってる人には自明のことですが、ケータイもデジカメも、一般的には「画素数が多いほど偉いんだ」と思われています。今までメーカーはそういう売り方をしてきたのですから、この反応はある意味当然。「撮像素子が小さいのに、画素数ばかり多くても、カメラというのはきれいに撮れるわけではなくて...」なんて説明を始めると話が長くなりそうなので、「日本の携帯事情が特殊で、ほとんどの国ではこれまで、携帯電話といえば音声通話とショートメッセージ程度しかできなかったから、スマートフォンのカメラはむしろ進歩なんだよ」と答えたところ、「それなら、シャープあたりが1200万画素のカメラつけたスマートフォンを作って外国で売ればいいのに! あ、ガラパゴスってそういうことなんですね」と、自分の言葉に自分で納得していました。 が、ガラパゴス......(苦笑)。

 

●どうしてテンキーで操作できないんだろう

 話はそのまま、キーの話題に。「テンキーで操作できるスマートフォンって、ないんですか? なぜ横開き(QWERTYキー)なんだろう。両手を使わないと打てないなんて、不便でしかない」と言っていました。ごもっともです。私もそう思います。「それはね、スマートフォンを作ってるのがおじさんたちだからよ。おじさんはテンキー入力を"サル打ち"と言ってバカにしてるの」と答えたら、彼女たち二人とも、結構な衝撃を受けていました。ちなみに「キーボードがデュアルになっていて、テンキーでも操作できるスマートフォンもあるよ」と伝えたところ「それは知ってますけど、テンキーだけがいいんです!」と答えてました。たしかに、厚ぼったくなっちゃいますもんね。

 そういえば、「スマートフォンのフルブラウザってそんなに偉い?」という話もしてました。そう、携帯で片手でちょっと調べたいというときには、別にフルブラウザじゃなくても、携帯用ブラウザで調べ物は事足りるんですよね。「携帯のブラウザで大抵の調べ物は事足りるし、どうしてもサイト全体を見たいなら携帯にもフルブラウザはあるし......しかもFLASHは見られないんですよね?」と聞かれたら、もう...正論すぎて何も答えられなかったです。

☆  ☆  ☆

 この話、多分、人によって気になるポイントはいろいろだと思います。最初Twitterに書いたときは「画素数が多ければきれいに撮れると思っているのは無知だ」というところにほとんどの人が反応していました。でも、それよりももっと気にするべきポイントがあると思うんですよね。将来のケータイの姿を考える上での大事なヒントがあるような気がするのですが、いかがでしょうか。