誠ブログは2015年4月6日に「オルタナティブ・ブログ」になりました。
各ブロガーの新規エントリーは「オルタナティブ・ブログ」でご覧ください。
止まる車 歩行者が飛び出しても止まるのか?
»2013年1月 7日
車は乗らなきゃわからないことだらけ
止まる車 歩行者が飛び出しても止まるのか?
免許を取る前から車が大好き!休日に車に乗らない日はない。運転好きで、お酒もほとんど飲まないので旅行に行くと重宝されます。普段はアイティメディアでフィジカルイベントの制作・運営をしてます。
最近、危険を察知すると自動的にブレーキがかかり衝突を回避する車が増えてきた。素晴らしい技術が急速に増えて良いことだが、そこには落とし穴が存在する。その落とし穴とは、方式に違いにより衝突回避能力が大きく違うこと。テレビCMだけみていると、スバルのアイサイトも、VW Up!の衝突回避も同じように見えるが、まったく違う。今回はその違いについて説明しておこう。
■大きく分けると3つタイプに分類される
衝突回避を察知するための方法として、大きく分けると3つの方式に分類される。
・ミリ波レーダーなどを利用して認識するタイプ(VW Up!など多数)
・2台のカメラを利用して3Dで認識するタイプ(スバル アイサイト)
・カメラとレーダーを利用して認識するタイプ(ボルボ HUMAN SAFETY)
では、それぞれの方式によりどのような違いがあるのか?
■ミリ波レーダーなどを利用して認識するタイプ(VW Up!など多数)
最近、急激に増えている方式がこの方式。レーダーを利用して前との距離を認識する。仕組みが非常に単純なため、安価に導入ができる。そのため、当然われわれが購入する際も安価に購入することができる。しかし、レーダーを利用した認識には限界があるため、障害物が、車なのか?人間なのか?壁なのか?など、どのような物体かを識別することはできない。そのため、車や壁など大きなものに対して衝突回避の機能が働くようになっている。衝突回避と言っても、対車の衝突事故のみが対象と考えてもよいだろう。また、認識速度の制限も多い。ほとんどのメーカーが時速4km~30kmと制限があり、範囲速度域以外での動作はしないものがほとんど。この方式は多数のメーカーが販売を開始しているため、メーカーによって機能が異なっているので、「あー止まるのね」と言う思い込みだけではなく、しっかりと機能を確認して選んだほうがよいだろう。
■2台のカメラを利用して3Dで認識するタイプ(スバル アイサイト)
2つのカメラを利用して、人間の目で見るのと同じ原理で距離感などを認識する。とにかく仕組みが複雑で開発・導入コストが高い。そのため、われわれが購入する際も、それなりの価格になってしまう。しかし、その認識力は素晴らしく、人・自転車・バイクなど、ほとんどの物体をカメラが認識し、危険がある場合には衝突回避制御が働く。衝突回避性能は時速30km以下となっているが、それ以上の速度差がある場合でも自動ブレーキは動作し、衝突した際の衝撃を和らげる事ができる。また、クルーズコントロール使用時、時速0~100kmの幅広いスピードで先行車を追従する機能も備わっている。
■カメラとレーダーを利用して認識するタイプ(ボルボ HUMAN SAFETY)
この方式は、カメラとレーダーのいいとこどりをした方式。物体に認識はカメラが行い、距離の認識はレーダーが行う。そのため人や自転車の飛び出しに対する衝突回避機能および、時速35kmを超える速度では、衝突の衝撃を和らげる自動ブレーキの機能も備える。比較的コストも抑えて導入が可能で、レーダー方式に比べて、若干高いくらいで購入が可能となっている。ちなみに、ボルボは、今回紹介したHUMAN SAFETYとレーダーのみのタイプのシティ・セーフティと言う2種類の方式があるので要注意である。
一言に「止まる車」と言っても、方式により性能の差は大きいので、しっかりと認識したうえで購入する必要があると思う。いずれにしても、万が一の時の機能で、衝突回避が自動で行われないように気を付けて運転してほしい。
■大きく分けると3つタイプに分類される
衝突回避を察知するための方法として、大きく分けると3つの方式に分類される。
・ミリ波レーダーなどを利用して認識するタイプ(VW Up!など多数)
・2台のカメラを利用して3Dで認識するタイプ(スバル アイサイト)
・カメラとレーダーを利用して認識するタイプ(ボルボ HUMAN SAFETY)
では、それぞれの方式によりどのような違いがあるのか?
■ミリ波レーダーなどを利用して認識するタイプ(VW Up!など多数)
最近、急激に増えている方式がこの方式。レーダーを利用して前との距離を認識する。仕組みが非常に単純なため、安価に導入ができる。そのため、当然われわれが購入する際も安価に購入することができる。しかし、レーダーを利用した認識には限界があるため、障害物が、車なのか?人間なのか?壁なのか?など、どのような物体かを識別することはできない。そのため、車や壁など大きなものに対して衝突回避の機能が働くようになっている。衝突回避と言っても、対車の衝突事故のみが対象と考えてもよいだろう。また、認識速度の制限も多い。ほとんどのメーカーが時速4km~30kmと制限があり、範囲速度域以外での動作はしないものがほとんど。この方式は多数のメーカーが販売を開始しているため、メーカーによって機能が異なっているので、「あー止まるのね」と言う思い込みだけではなく、しっかりと機能を確認して選んだほうがよいだろう。
■2台のカメラを利用して3Dで認識するタイプ(スバル アイサイト)
2つのカメラを利用して、人間の目で見るのと同じ原理で距離感などを認識する。とにかく仕組みが複雑で開発・導入コストが高い。そのため、われわれが購入する際も、それなりの価格になってしまう。しかし、その認識力は素晴らしく、人・自転車・バイクなど、ほとんどの物体をカメラが認識し、危険がある場合には衝突回避制御が働く。衝突回避性能は時速30km以下となっているが、それ以上の速度差がある場合でも自動ブレーキは動作し、衝突した際の衝撃を和らげる事ができる。また、クルーズコントロール使用時、時速0~100kmの幅広いスピードで先行車を追従する機能も備わっている。
■カメラとレーダーを利用して認識するタイプ(ボルボ HUMAN SAFETY)
この方式は、カメラとレーダーのいいとこどりをした方式。物体に認識はカメラが行い、距離の認識はレーダーが行う。そのため人や自転車の飛び出しに対する衝突回避機能および、時速35kmを超える速度では、衝突の衝撃を和らげる自動ブレーキの機能も備える。比較的コストも抑えて導入が可能で、レーダー方式に比べて、若干高いくらいで購入が可能となっている。ちなみに、ボルボは、今回紹介したHUMAN SAFETYとレーダーのみのタイプのシティ・セーフティと言う2種類の方式があるので要注意である。
一言に「止まる車」と言っても、方式により性能の差は大きいので、しっかりと認識したうえで購入する必要があると思う。いずれにしても、万が一の時の機能で、衝突回避が自動で行われないように気を付けて運転してほしい。