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ザッポスのトニー・シェイは人事のプロをも熱狂させた!
»2011年6月29日
未来の人事を見てみよう
ザッポスのトニー・シェイは人事のプロをも熱狂させた!
人事・組織領域を専門とする経営コンサルティングファーム、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティングチームです。
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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
一昨日のエントリで、TLNTの編集長、John Hollon氏の過去のゲストに対する辛口のコメントを紹介しましたが、そのHollon氏が過去最高にいい!アル・ゴアやジャック・ウェルチ以上だ!今後数十年はシェイの講演をベースに比べることになるだろう!と感嘆するような最高のものだったようです。
SHRM Las Vegas Day 3: How Zappos Tony Hsieh Wowed the HR Pros
SHRMラスヴェガス第三日目: いかにZapposのトニー・シェイは人事のプロフェッショナルたちを熱狂させたか
What made it such a great speech?
For one, because it allowed Tony to speak to the critical need for a strong company culture and a set of values for all employees. This is what Zappos is known for, and it should resonate with HR people everywhere because what Zappos in managing their corporate culture is what all organization's should be doing.
何が最高のスピーチを生み出したのか?
一つには、力強い会社の文化と価値観とが絶対的に必要だということを全ての社員に語りかけたことにあるだろう。これこそがザッポスが知られるゆえんであり、ザッポスが取り組んでいる企業文化のマネジメントが全ての会社にとってやるべきことである以上、あらゆる人事の人々に共感を呼び起こすのは必然だ。
ザッポスはクールな靴を売っていることと、その卓越した顧客サービスの文化で幅広く知られていますが、その独自性はAmazon.comがザッポスを買収した後もその独立性を維持したことからさらに評判を増しています。
これも有名な話ですが、
According to Tony, Zappos is a "service company that just happens to sell shoes ... we want to build the Zappos brand to be about the very best in customer service and customer experience." To do that, Hsieh and the Zappos team keeps coming back to the same question: How do we wow our customers?
トニーによると、ザッポスは「たまたま靴を売ることになったサービス会社であり、、、我々はザッポスブランドを、顧客サービスと顧客の経験に関する最上の存在として作り上げたい」。そのために、シェイやザッポスのチームメンバーは常に同じ質問に立ち返るようにしている。「どうやったら我々の顧客を熱狂させられるだろうか?」
この質問に対して、シェイはザッポスが行っているいくつかの物事を例示して、顧客を熱狂させるための取組みを社員が全て行えるように、どのように企業文化をドライブしているかを説明しています。
- Every applicant that Zappos interviews is interviewed twice -- and one is specifically for cultural fit. No one gets hired if they aren't right.
ザッポスが面接する全ての候補者は二度面接を受けることになる -- そしてそのうちの一回は特に文化的な適合度合いを見るために実施する。もし候補者が適合しないようであれば絶対に採用はされない。
- Half -- 50 percent -- of an employee's performance review at Zappos is about how well they work in the Zappos culture.
ザッポスにおける社員の業績評価の半分はザッポスの文化をどれだけ体現したかについて見る。
- Although many Zappos employees are on social media, the company has a very simple social media policy with just two rules -- a) be real, and b) use your best judgment.
多くのザッポスの社員はソーシャルメディアを使っているが、会社としてはとてもシンプルなソーシャルメディアのポリシーしか要求していない、それは -- a)真実を語ること、そして b)自分の考える最上の判断を下すこと、の2点のみだ。
- Zappos has 10 core values that employees are expected to live by. Interview questions of job applicants focus heavily on these core values.
ザッポスは社員が指針とすべき10のコアとなる価値観を規定している。候補者に対する面談での質問はこれら価値観についてのものにかなりの比重が置かれている。
- The toughest core value to assess and really get to, according to Hsieh, is "Be Humble." Sometimes, candidates fail the interview by copping an attitude with the shuttle driver taking them to the airport after their interview is over. As Tony said, "If the shuttle driver has an issue with them, they don't get hired."
コアの価値観の中で測るのが最も難しくかつ実践するのも本当に難しいものは、シェイによると「謙虚であれ」というものだ。面談が終了した後に空港まで送ってくれるシャトルの運転手に対する態度で候補者が面接に落ちることがしばしばある。「もしシャトルの運転手が候補者に対して何らかの問題を感じたとすれば、彼らは採用されない」とトニーは語る。
- Other executives frequently tell Hsieh that although Zappos values and culture are great, "it would never work at my company." But Tony responds to that by saying, "it doesn't matter what your core values are ... as long as you commit to them" and align the organization to them.
他の会社の幹部がよくシェイに言うのは、ザッポスの価値観や文化は素晴らしいが「それはうちの会社ではうまくいかないだろう」ということ。しかしそれに対しては、「ただあなたが価値観にコミットしているのであれば、コアの価値観が何であるかはそれほど重要ではなく」、組織をその価値観に向けることが重要なのだ、とシェイは語る。
ほかにも多くの教訓があったようですが、特筆すべきは、彼が謙虚にこれらを語るだけでなく、今も真剣に顧客を中心においた文化でビジネスをドライブし続ける実践者である、ということにあったとのこと。
また、ジム・コリンズの名著"Good to Great"(ビジョナリーカンパニー)に書かれていた資質のうちの次の2つが、偉大な会社が持つ最も重要な資質だと語っています。
- They all had strong cultures; and,
- They all had a vision for the company that had a higher sense of purpose.
- 皆が強い文化を持っている、そして
- 皆が会社にとってのビジョンを持っており、それは高い目的意識に裏づけられている。
辛口のHollon氏をして、アル・ゴアやジャック・ウェルチと比べて、トニー・シェイは人材マネジメントのレベルを一段階上に上げた(Hseith's presentation took people management to another level)、とまで言わしめています。
私も原文のザッポス伝説のKindleバージョンを手に入れて(iPhone4アプリですが)、そのことに気をよくしてそのまま積ん読(とは言わないか)にしてしまっていましたが、早速読みたいと思います!
ご一読感謝!