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健康な会社かどうかを判断するための2つの要素

»2011年12月15日
未来の人事を見てみよう

健康な会社かどうかを判断するための2つの要素

クレイア・コンサルティング

人事・組織領域を専門とする経営コンサルティングファーム、クレイア・コンサルティングの広報・マーケティングチームです。

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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
本日のエントリはCBS Money Watchより。


2 vital signs of healthy companies
健康な会社の2つのバイタルサイン


How do you know your company is healthy?

自分の会社が健康かどうかはどうやったらわかる?

公開企業であれば有価証券報告書等の会計情報を見たり、株価をチェックしたり、未公開企業であっても財務情報などが調査をする上での対象となってくるとは思います。
著者のMargaret Heffernan氏は、当然それらもチェックをしつつ、基本的には以下の2つのものを見て、

whether the company and its people have what it takes to get big and stay that way.

その会社と社員が継続的に成長し続ける素質があるかどうか

を判断しているのだそうです。


ORGANIC TALENT
社内で育てられた人材

If early employees have found and seized the opportunity to grow, then the hiring choices have been good and leadership has been nurturing. If, on the other hand, all growth has depended on outsiders, there's a problem: Either the leadership hasn't paid enough attention to the talent that is already there, or external promise is more highly regarded than internal execution.

もし初期の社員が成長への機会を見つけ、かつそれを着実につかめているとすれば、その人を採用する際の選球眼は正しいものであり、リーダーがきちんと育成されていると言える。一方で、もし全ての成長が外部人材に依存しているとすれば、それは問題だ。経営陣がすでに社内にいる優れた人材に十分な注意を払っていないか、外部(ステークホルダー)へのコミットメントが社内での実践よりも重んじられているかのいずれかに原因がある。

著者が取締役を務めた多くの会社でも、優秀な人材の確保が最も重要な関門だったとのこと。それは、

Often that was because good people came - and went.

なぜなら、たいていいい人は入ってくるが ― そのうち出ていってしまうのだ。

しかし、

Hiring talent from outside the business is...time-consuming and expensive. The best companies I know nurture young talent, train and develop it.

外部から人材を採用するのは...時間がかかりかつお金ががかかる。自分の知っている優秀な会社は若い人材を発掘し、研修を施し、きちんと能力開発を行っている。

例えばIKEAなどは外部から経営人材を採用したりはしない、とのこと。日本はまだそういう会社が多いですね。当然ながらその弊害もあるのですが。


REPEAT BUSINESS
リピートの獲得

A good sales team is wonderful - but even better is a company that delivers. When I want to know just how creative and professional a business is, I don't look at who's in the order book but how many of them are repeat customers bringing bigger volumes of business.

優れた営業チームは素晴らしいものだが、さらにすばらしいのはその価値を提供する会社そのものだ。あるビジネスにクリエイティビティがありプロフェッショナリズムを保持しているかを知りたい時は、受注伝票に誰の名前が書かれているかではなく、ビジネスにより大きな受注をもたらしているリピート顧客がどれくらいいるかを確認する。

新規顧客への販売は難しいが、

If you can keep and grow customers, not only are you building relationships that are more likely to endure; you're also using your precious sales resources more effectively.

もしあなたが顧客を維持し発展させることができているなら、あなたはより持続する可能性の高い関係性を構築しているだけでなく、希少価値の高い営業リソースをより有効に活用しているのだ。


著者によると、多くの人はビジネスを収益(revenue)だけで判断しがちだが、それは

that just says whether a business is viable - for now.

そのビジネスが ―少なくとも今は ― 存続能力がある、ということを意味しているだけだ。

と言います。それよりも本当に知るべきなのは、

Is it strong? Will it last? Would anyone ever want to buy it?

その会社は強いのか? きちんと永続するのか? 誰かが買いたいと思ったことのある企業なのか?

とのこと。その指標としてリピート率が使える、ということですね。なかなか表には出てこない数字ではありますが。


少なくとも1点目の内部人材育成については、まさに人事が鍵を握るところ。当社としてもその活動をより支援していければと考えています。
お読みいただきありがとうございました!


あまり目立ちませんが、人材開発/育成も当社の強みの1つ。オーダーメイド型をご希望の方に最適です。