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ポジティブな「諦める」

ポジティブな「諦める」

細島 誠彦

株式会社TransamManagementSystem代表取締役。 中央大学法学部卒業後、ベンチャー企業その他企業の経営企画室長、管理本部長、CFO、取締役を歴任。経営戦略構築、マーケティング戦略構築、新規事業の立ち上げや財務戦略、M&Aなど、企業の参謀業務に従事。

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ひろさちやさんの本に書かれていた。
うろ覚ええなので、正確さは欠くかもしれないが、
このようなことが書かれていた。

「諦める」というのは、
「どうにもならないことを明らかにすること」
らしい。

そう捉えると「諦める」という言葉のネガティブな響きは、
ポジティブなものに変わっていく。

例えば、会社でのこと。
会社というのは、重要事項の最終判断は社長に委ねられる。
組織のトップであり、会社の全責任は社長にあるからだ。
その人が判断した以上、それは「諦める」しかないことになる。

例えば、人との関係。
自分がすごく気に入っている人であっても、
相手はそうでもないという状態。
このバランスに悩んだとしても、それはどうにもならない。
それは「諦める」しかないことになる。

人が考えること、思うことに影響は与えられたとしても、
人の心のなかのことはどうにもならない。
それは、自分の心さえ同様だ。
いろんな感情が、思おうとしなくても勝手に湧き上がる。
自分を含めた人が、何を思うかということは、
すべては「諦める」しかない。

しかし、この「影響は与えられる」可能性は忘れてはならない。
大前提となる「万策を尽くす」ということをしなくてはならない。
前述の会社の例から言えば、
いかに、こうすべき!ということがあり、
企画書や説明書、分析などを通して、
社長にできることを全てやったとして、
それでも、全く正反対の判断を社長が下せば、
それは「どうにもならない」ことであり、
そのとき初めて「諦める」しかないことになる。

ポジティブな「諦める」ということを頭に入れておけば、
大きなダメージを受けなくて済む。
ストレスも軽減できる。
怒りも軽減できる。

気をつけなくてはならないことがある。
「万策尽くす」と言っても、人と人の関係性で、あまりやりすぎると、
ストーカーだったり、単なる嫌がらせになりかねない。。。

その場合は、人がどう思おうが、
「気にしない」
という別の技を覚えた方がいいかもしれない。。