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「太陽光発電は今がお得!」~太陽光発電のメリットとは?~
»2012年3月 6日
世の中の動きの個人資産への影響を考えてみる
「太陽光発電は今がお得!」~太陽光発電のメリットとは?~
ハイアス・アンド・カンパニー取締役常務執行役員。都市銀行・大手経営コンサルティング会社・不動産事業会社取締役を経て現職に。住宅・不動産・金融の幅広い経験を元に、個人の資産形成支援事業を展開中。
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こんにちは!ハイアス&カンパニーの川瀬です。
今回は、わかっているようでわかりにくい太陽光発電についてです。
■10年間固定買取価格42円/Kwh、延長決定!
中長期的に電気代の上昇が予測される中、太陽光発電を検討する方が多くなってきましたね。
そんな皆さんには朗報だと思います。
『3月1日、資源エネルギー庁は、2012年4月~2012年6月までの太陽光発電の余剰電力の固定買取価格を42円/Kwhにすることを発表しました。』(2012年3月1日 経済産業省 資源エネルギー庁)
経済産業省は平成21年から余剰電力買取制度を実施しています。これは、住宅などに設置された太陽光発電設備で発電した電気のうち、自分の家で消費する分を除いて余った電気をかなり高い価格で10年間電力会社が買い取ります、という制度です。
平成21年の実施当初の買取価格は48円/Kwhでした。
この価格は年度ごとに下がっていく予定になっていまして、平成23年度に42円/Kwhに下がった買取価格も今年の3月末で終わりの予定でした。そして4月以降はさらに少し下がった新価格(おそらく36~38円/Kwh程度)に移行する予定だったのですが今の42円を3ヶ月間延長することになった、というのが資源エネルギー庁の発表です。
今、私たちは24円/Kwhで電力会社から電気を買っていますから、売電価格42円/Kwhはかなり高い価格で買い取ってくれるということですよね。
■太陽光発電のメリットは?
太陽光発電にはどれくらいメリットがあるのでしょう。
太陽光発電システムの設置費用は、屋根の大きさとか形状、また向いている方角などによって設置できる太陽光パネルの枚数が変わってくるので一概には言えませんが、今のところ、ざっくりとした相場は1Kwhあたり40~50万円くらいでしょうか。そうすると、だいたい30坪くらいの一戸建住宅で2.5~3Kwhくらいのパネルが乗りますからおおよそ総額で100~150万円くらいです。
この太陽光発電の初期費用とは言わば「電気代の前払い」です。ですからこの初期費用は電気代の削減と余剰分の売電でだいたい10年間ほどで回収できると言われています。
昔は太陽光発電自体が高かったこともあって初期費用の回収には25年~30年くらいかかりました。今は設置費用自体が安くなったことや補助金が出ること、また買取価格が政策的に高くなったことなどで回収期間がずいぶん短くなり、メリットが出てきました。10年くらい経過して、初期費用を回収した後はほとんど電気代のかからない状態でお得に暮らすことができますからね。
それに余剰電力を生み出して売電を増やすためにはいかに電気を使わず暮らすかがポイントになりますから、家族の節電意識も高まるようです。
ですので、特に新築の方は太陽光発電だけではなくて、そもそも冷暖房効率がよくて電気代があまりかからない高気密高断熱の高性能住宅にするといいですね。
自家消費電力分が少なくなれば、売電分が増えますから回収期間は10年間よりもっと短くなるでしょう。
冷暖房効率が悪い家だと逆になります。せっかく太陽光で電気を作ってもほとんど自分たちで使ってしまうことになりますからね。
また太陽光を屋根に乗せると実質的に二重屋根になることで屋根の遮熱にもなるそうです。夏に2階の部屋が暑い。。。。ということがなくなるそうです。
■太陽光発電は今がいい理由は?
太陽光発電パネルも液晶テレビのようにもっともっと安くなるだろうからもう少し待った方がいいのでは、という声があります。
確かに今より多少安くなるかもしれませんが、考えるべきポイントが2つあります。
まず、その時には今42円/Kwhの電力会社の買取価格がいくらに下がっているかということ。
もうひとつは今なら初期費用に対して補助金が出ていること。
今は国から設置時に1Kwhあたり4.8万円、また各地方自治体から補助金が出ています。自治体によって補助金の額は違いますから事前に調べておくと良いでしょう。
これらの補助は予算の都合で年々低減しています。パネルが安くなってもその時に買取価格や補助金が減っているとそれほどお得にはならないかもしれません。
今なら少なくとも約10年で初期費用が回収できることがほぼ確定しますから、決して悪くはないと思いますね。
■そもそも電気代は確実に上がるでしょうから・・・
太陽光発電を設置するモチベーションとしてはエコ意識の高まりというのもありますが、もっと現実的に家計の損得を考えて、という方が多いようです。
実際、今24円/Kwhの電気代が今後上がっていくのは避けられないと思います。
新聞報道によりますと、すでに政府と東京電力は今夏にも家庭用電力を10%値上げする方針を固めたようです。また他の電力会社でも原子力発電所が止まったことで、今、原油や液化天然ガスを割高なスポット枠で買い増していますし、さらに今後エネルギーコストの高い再生可能エネルギーの比率が高まっていくことを考えても電気料金がこの先も断続的に値上がりしてくことは容易に想像がつくことですよね。
じゃあ、この機会に太陽光発電を考えてみようか、という方。
いまや太陽光発電は百花繚乱、いろいろな特徴を持った各メーカーがしのぎを削っていますから、よーく調べてみてください。また検討にあたっては必ず相見積を取ってじっくり比較した方がいいですね。
比較のポイントは初期費用だけでなく、総発電量です。屋根形状や材質、屋根の向きなどでどれくらい発電できそうか、家計メリットはどれくらい出そうかなど業者さんによっては簡単にシミュレーションもしてくれます。
買取価格42円/Kwhが延長されたこの機会に(6月までですけど)検討してみてはいかがでしょうか。
今回は以上です。
日本がもっともっと良くなりますように。
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