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音楽珍体験  その7  ミャンマーのラブソング

音楽珍体験  その7  ミャンマーのラブソング

樋口 健夫

アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。

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音楽珍体験  その7  ミャンマーのラブソング

初めてミャンマーの首都ヤンゴンを訪問したとき、Sホテルに宿泊した。ちゃんとしたホテルだった。
 その日は日曜日。一人旅だったから、ホテル内のレストランで麺類を食べた。私は食事でもアイデアマラソンのノートとペンを持っている。思いつきは時と場所を選ばず出てくるからだ。
 食事を終えてロビーを通り、部屋に戻ろうとしたら、ロビーで生演奏が聞こえた。女性一人と、男性二人。バイオリン2人とチェロ一人の組み合わせだった。マントバーニーのようなムードミュージックを演奏していた。ロビーのソファーには私以外誰もいなかった。(ちょうど、良いな。生演奏を聞きながら、ロビーのソファーでアイデアマラソンの発想を考えよう)と座った。


 ボーイが、私に「何かお飲みになりますか」と尋ね、「エスプレソを」と頼んだ。
 一人旅の夕方、食後のエスプレソ。ロビーのソファーで音楽を聴きながら、アイデアマラソンをする。最高の環境だった。一曲、一曲終わる度に、私は拍手をしていた。いつまでも私独りだった。拍手をすると、演奏家たちは私に礼をする。

 何曲か終わった時、ふっと思いついて、
私は演奏家のところに行った。「ミャンマーの有名な曲を演奏してもらえませんか?」
「いいですよ」と言ったので、私はソファーに戻って、曲を待った。そしてミャンマーの曲が始まった。期待してもいなくて、私はアイデアマラソンの発想に集中していたが、「ええっ」と、演奏家に向き直った。最初に演奏された曲が、初めて聞いたにも関わらず、甘く美しく切ないメロディだったからだ。

私の記憶が間違っていなければ、
曲名の英語は、"Faith of Beauty"

だった。 

 私は演奏家に向き直った。そしてその曲を真剣に聞き出した。その曲、それから10年以上経つ今、この文を書いている時にも口ずさむことのできる曲を聞き終わって、私は、大きく拍手して、「アンコール」を頼んだ。もう一度、演奏された。「いいな~。美しい曲だ」何でこんな美しく甘い曲なんだ。その曲が終わり、私は別のミャンマーの曲を頼みに行き、その時にアイデアマラソンのノートを持って行って、曲名を書いてもらった。ミャンマー語と英語だった。次の曲も甘いやるせない曲だった。その次も。私は完全にはまっていた。夕方7時から途中の休みを挟んで、ずっと3人の演奏家は、ミャンマーの曲を約10曲ほど、何度か繰り返しながら、演奏を続けた。

 私はいつしか、ソファーの向きを自分で、演奏家の方に変えて、一曲一曲、終わると曲名を書いてもらいながら、じっと聞き続けた。とうとう最初の曲は宙で言えるようになった。すばらしい曲だ。こんな美しい曲を聞けるとは。


 ふっと周りを見ると、私と一緒に、ミャンマーの曲が始まった後、十数人の外国人宿泊客が、ソファーに座って、演奏を聴いていた。それだけではなかった。ホテルのフロントの女性たち、ボーイたち、レストランの給仕も、ホテル内のお店の店員たちも、(ソファーに座らないが)壁に立って、演奏を聴いているではないか。拍手も何十倍になって、演奏家の顔が輝いていた。

 

 

 

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本書には、我が家で3人の子供たち(と一人のヨメサン)を相手に、「アイデアと工夫、好奇心とびっくり発想、継続と集中、笑いとルール」で育ててきたノウハウが詰め込まれています。私はすでに50冊ほどの本を出版してきましたが、本書には特に力がこもっています。自分のこどもたちのことですから。

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