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「成活」とは 1-3 どうすれば治せるのかなぁ 保険で入れ歯治療に取り組むようになった「成活」習慣(1/4)

「成活」とは 1-3 どうすれば治せるのかなぁ 保険で入れ歯治療に取り組むようになった「成活」習慣(1/4)

伊藤 高史

開業して三代目。高齢の方にも安全安心な保険の入れ歯治療、修理、メンテナンスを中心に行なっている。

当ブログ「杉並区「入れ歯専門の歯医者さん」今日の出来事」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/ito_takafumi/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


今から10年以上前、私が歯科医師になって5年ほど経ったころのことです。

都心でも一等地のオフィス街にある歯科医院に勤めていた当時は、まだまだ修行の日々で診療と勉強に忙しく過ごしていました。

新しい治療法とも接する機会が多く刺激的でした。

 

チタンインプラントとセラミックを用いた芸術のような歯並び。

レーザーで歯槽膿漏を一瞬で治すのは魔法のよう。

外国に留学経験のある院長先生が難しい理論を語るのを一生懸命聴いていました。

話についていくために今までにも増して専門書を読んだり調べたりするようになりました。

 

「願う、楽しむ、感謝する」成活習慣の流れを意識しながら「広く願って」勉強していました。

 

いっぽうで町の開業医である父との会話は少なくなりました。

とくに歯科の話は一切しません。

都心で最新の治療法を勉強していれば、父から教わることなど全くない。

父に対してそんな印象を持っていました。

なんだか思い上がっていたのかも知れません。

 

そんな私に転機が訪れたのは近くの大企業で働く重役のAさんが患者でいらしたときでした。

悩みは入れ歯のことでした。

食事をすると保険の入れ歯がすぐに外れてしまう。

 

今の私だったら簡単に治療できたと思います。

でも当時の私は入れ歯を目の前にしてパニックを起こしそうでした。

なぜなら自分で入れ歯の治療をするのが初めてだったからです。