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ファイリングは立てることと見つけたり

ファイリングは立てることと見つけたり

野原 淳

キングジムファイリング研究室でファイリングや机の整理のしかたなどの指導・提案をしています。

当ブログ「ファイリングは捨てることと見つけたり」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/jun_nohara/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


 皆さんこんにちは。キングジムファイリング研究室の野原です。
 2回目は、皆さんに効果を感じてもらえる「立てる」のお話です。
 「捨てること」について、話はまだまだあるのですが、まず「ファイリングって、結構便利になるかも」と思える小改善が先かな、と思いました。
「お。何か机、キレイになってない?」
「随分と書類が早く見つかるな」
 などと、周りからも言われたりすると、なお良いのですが。

【ファイリングは立てることと見つけたり】
 早くもブログタイトル変更?!というわけではないのですが、ファイリングでは立てることも非常に重要です。
 とにかくすぐ出来て、強力なのは立てることです。書類だけでなく本でも鉛筆でも、寝かせないで立てることです。
 立てることによって得られるメリットは、3つあります。

◆スペース効率が良い
 A4サイズなら約30cm以上積み上げれば寝かせた方が効率が良い、などと反論する方もいますが、実際にそんなに高く積めば雪崩を起こします。現実的には立てた方がスペース効率は高いです。

◆全てが見える
 次に全てが見える状態になるということがあります。寝かせてしまうと見えるのは一番上にあるものだけで、下にあるものは見えなくなります。見えなくなると忘れます。
 立てれば自然と揃いますし、どれも同じレベルで見えるので、忘れるリスクを軽減できます。

◆取り出しやすい
 これが立てることの最大のメリットとも言えます。寝かせていると、一番上のもの以外、何かをどかさないと取り出すことは出来ません。下の方になるほど取り出しにくくなります。
 立てることによって、全てのファイルにダイレクトにアクセスできるようになります。
 これをしないと取り出すことが面倒になり、探すより新しいのを持ってきた方が楽、新しく印刷した方が楽となって、どんどん物が増えていくことになってしまいます。

【やってみましょう】
 ホントは捨てるから入るのが先なのですが、細かいことは言いっこなし!コンサルティングではそうは行きませんが、特に一人で始める場合は面白そうな所から。
 机の上にある書類、机の中にある書類、書籍、メディア類など、みんな立てていきます。
 書類は1案件を1つのホルダーに入れていくと、なお良いです。でも、なければひとまず立てるだけでも結構です。
 「コツ」という程のものでもありませんが、ファイリングは思い立ったら「すぐやる」のが大切。道具がないから「買って来てからでイイや」などとなってしまうと、買いに行く頃には「別にいいかな...」となってしまいます。
 皆さんはそんなことはないですか?私はそういうことが良くあるんですが...。
 机の上の書類はボックスなどを利用して倒れないようにします。なければひとまず身のまわりにあるものでOK。何よりまず、始めてみることです。
 始めてみれば、どんなホルダーやボックスが良いかも描けてきます。一度スタートを切ってしまえば、買いに行っても「別にいいかな...」とはなりにくいもの。
 「自分は変わろうとしている」と実感しながら、文具屋さんに行くのはとても楽しいものです。
 当社からも色々なボックスファイルを出していますが、私が使っているのは斜めにカットされたタイプのGボックスPP(No.4653)という商品です。皆さん、気に入ったものをお使い下さい。
 さあ、今すぐ「立てる」から始めてみませんか。

【効果の程は?】
 さて、今回の「立てる」いかがだったでしょうか。
 この作業中に要らないものが出てきて、「捨てる」も同時にできた方も多かったのではないでしょうか。
 積んでいたものをただ「立てる」だけなのですが、見えるし、取れるし、意外とスッキリしたと思います。「立てる」はファイリングの入門編としてはうってつけの改善です。

 次回は「色分けする」をお届けしたいと思います。皆さん、お楽しみに。