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長男はアーチェリーをやっていて、ここしばらく不調が続いていました。
好不調の波は誰でもあるので気にしていなかったのですが、少し前の大会は今までにない低い点数でした。
退院直後や正月休み明けの大会よりも低い点数だったので、メールでちょっとだけアドバイスしました。
ちなみに、私はアーチェリーの経験はゼロですし、普段どんな練習をしているのか知りませんし、練習風景を見たこともありません。
アドバイスの1週間後に試合がありました。
その結果は・・・?
なんと、あっさりと自己ベストを更新しました!
たまたま良い点数が出たのではなく、次の大会でも良い点数が出ましたので、これは間違いなく本物でしょう!
そして、そのアドバイスを元にして、さらなるレベルアップに励んでいます。
一流の環境にいながら伸び悩んでいたのが嘘のように、何も知らない素人の遠くからの1本のメールで見違えるような結果が出たのです。
別に親子だからできたアドバイスではなく、他人から同じ話を聞かされれば同じことを言ったと思います。
さて、私はどんなアドバイスをしたのでしょうか?
それは企業秘密で言えません!(笑)
と言いたいところですが、別の隠すほどのアドバイスじゃないので暴露しましょう!
簡単にいえば、基礎を固めることとシンプルに考えるように言いました。
長男はアーチェリーのコンパウンドをやっていて、オリンピック種目である一般的なリカーブよりも弓が複雑な構造になっています。
道具もいろいろあり、チューニング箇所も多いので、あれこれいじりすぎているのではないかと思ったのです。
それと同時にフォームとかタイミングとか、いろいろ考えて結論が出ないのではないかと思いました。
今はインドアシーズンで、アウトドアよりも距離が短く風の影響も受けないので、針の穴を通すような正確さが求められます。
だから余計に複雑に考えていて、アーチェリーは精神面が影響するスポーツなので点数が出ないと思ったのです。
そうなっているのではないかと問いかけ、そうであれば基本的なチューニングにしたら一切いじらず、同じフォームで射つことを意識するように言いました。
実際は2時間くらいかけて書きましたので、もっと具体的な練習内容にも踏み込んだのですが、同じフォームで射てたら同じ所に刺さるはずなので、とにかくシンプルに考えるように言ったのです。
その返信では、私が思っていたように細かく弓のチューニングをいじり、あれこれ考えすぎてフォームも安定していなかったのがわかりました。
でも、私のアドバイスによって悪い点が明らかになっただけでなく、方向性や練習内容が明確になりましたので、あっという間に良い状態に戻ったということです。
これで、どこかの学校や大学からコーチのお誘いが来ると思うので、事業アドバイザーは廃業です!(笑)
なぜ練習を見たこともないのに、練習のアドバイスができたのか不思議に思われるかもしれませんね?
私が経営者にアドバイスしていると、「何でそんなことが分かるんですか?」とよく言われます。
その会社やお店のことを知らないのはもちろん、業界のことも知らないのにポンポンと実践的なアドバイスをするのですから、そう思われるのも当然でしょう。
実は事業はもちろん、スポーツでも日常でも遊びでも共通点は多くあり、特に問題やトラブルなどは業界やパターンが違うだけで、似たような症状であることが多いのです。
だから、まったく知らないスポーツでも具体的な練習方法までアドバイスできるわけです。
今日はその一例として書きましたので、次回はそれを事業に当てはめるとどうなるかを書くことにします!