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言われなきゃ出来ない情けなさ

言われなきゃ出来ない情けなさ

川乃 もりや

とあるところで、とあるコンビニのオーナーをしている、「川乃 もりや」です。事情により、匿名です。とあるコンビニの元社員が仕事や感じたことを、時にはコンビニの内情のあれこれをブログにしちゃいます。みなさんお付き合い下さい。

当ブログ「とあるコンビニオーナーの経営談議」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/kawarimonoya/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


挨拶は元気よくしましょう
汚れた場所を見つけたら掃除しましょう
お客様の声に耳を傾けましょう

接客業を営んでいる方なら誰もが聞いたことがあるでしょうが、これらのことは言われないと出来無いのでしょうか?
宣言をしていることは出来無い事なのです。皆さんも自社で宣言していることは出来無い事だとお分かりでしょう。
政治家が「国民の声を反映した政治をする」と、言ったら「国民の声は反映出来ませんが聞くだけは聞きます」と言っているようなものなのです。

情けないことだが我が店舗においても細かい指示がいつも飛び交っています。
挨拶すら新人の頃から教育をおろそかにすると挨拶出来無いのです。来ていただいたお客様に挨拶をするのは当たり前のことなのですが、それが出来無いのです。
なぜ挨拶が出来無いのか、コンビニを例にとって考えてみましょう。

通常、飲食店などは「あいさつ」が最初になります。「いらっしゃいませ」が出来て、初めて注文が取れます。ここで「あいさつ」もしないようでは、注文を受け付ける前にお客様は怒って帰ってしまいます。
しかし、我々コンビニではお客様が自ら商品をレジに持ってきます。レジに来て初めて我々の「接客」というものにお客様は接します。ここで接客態度が悪いからと言って、商品を置き去りに帰る方はいないでしょう。その代わりに接客クレームと言う形で露出してきます。

この接客にいたる流れが一つの要因ではあるが、店の「しつけ」に対する意識が、その店の接客レベルに反映していくのです。子供へのしつけと同じく何回も言っていかなければなりません。これは、言う方も大変です。やる方も継続困難ですが、言う継続も困難なのです。ですから、冒頭の宣言が必要になるのです。
挨拶は元気よくしましょう
汚れた場所を見つけたら掃除しましょう
お客様の声に耳を傾けましょう


この宣言は経営者の手抜きをあらわしています。従業員に紙っペラに書いて渡すだけで終わらせているのです。それでは何時まで経ってもしつけることは出来ません。
教育が大変なことはわかりますが、「しつけ」の部分は手を抜いて出来ることはありません。

しかし、紙っペラ一つで「しつけ」をする方法が一つだけあります。
それは、既存の従業員がすべからく「あいさつ」が出来ているという環境下のみです。その場合、新人は既存の従業員に習いますので「しつけ」がコピーされるようにスムーズです。

でも、コピーは原本から行わなければ劣化していきます。やはり、手抜きはいずれ破綻を招きます。
飽きずに行なうのが「商い(あきない)」と聞いたことがあります。
皆さんのお店では、飽きずにしつけを行なっていますか?