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格安SIM 購入報告(その1) ~なんと2年間で費用が約1/3に!

格安SIM 購入報告(その1) ~なんと2年間で費用が約1/3に!

鈴木 啓一

フリーランスのライター、IT先端技術コンサルタント。モバイルやクラウドを駆使するスマートワーク研究をライフワークとしている。

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携帯電話の2年縛りの契約が更新月をむかえるのを機会に、最近話題の「格安SIM」に乗り換えたので詳しく報告しよう。

●格安SIMでどこまで安くできるの?

2年前、iPhone 4Sを購入し、auの契約を行った。ちょうど先月7月が、2年縛りの契約期間を終え、違約金なしで契約が解除できるチャンスだった。

大手携帯電話会社間での普通の乗換も考えたが、最近話題の「格安SIM」の方がトータルで安いのではと考え、検討に入った。

まず、auショップに行き、たとえば契約中のiPhone 4SをiPhone 5sに機種変更し、auとの契約を継続した場合の見積もりをしてもらった。

ショップ窓口のお姉さんによると、

iPhone 5s本体 16GB 70,200円
 ただし、毎月割適用で 2,340円x24=56,170円の割り引きが受けられるので、実質14,040円

通話/通信料の基本料金は、
 LTEプラン    934円/月
 テザリング   500円/月
 LTE NET    324円/月
 LTE フラット 5,700円/月
 留守番電話   300円/月
 ----------------------------------
 合計     7,758円/月

24ヶ月合計で 186,192円

これに日々の通話料が加算される計算。
私はほとんど電話の発信をしないので、使っても誤差の範囲として無視することに。

このほかに、機種変更手数料 3,000円がかかるという。

すなわち、2年間で考えると、

 14,040+186,192+3,000= 203,232円 という計算になる。


次に、同じiPhone 5sではあるが、SIMロックフリーの機種をAppleストアで購入し、格安SIMと組み合わせて2年間使う場合を、インターネットの情報を元に、自分で見積もってみた。

iPhone 5s本体 16GB SIMロックフリー 67,800円 (Apple Store)

格安SIMは、複数の会社から出ているが、今回は「IIJ みおふぉん」を選んでみた。

「IIJ みおふぉん」は、音声通話を含むプランが用意されており、しかもちょうどキャンペーン中で、9月30日までは月額2,052円のところ、1,728円になっている。

通話/通信料の基本料金
 IIJ みおふぉん
  IIJmio ミニマムスタートプラン 972円/月
  (データ1GB/月まで下りmax 150Mbps これを超えると200kbpsの速度制限)
  音声通話            756円/月
  -----------------------------------------------------------
  合計             1,728円/月

24ヶ月合計で 1,728x24= 41,472円 安い!!

その他 SIMパッケージの購入で、3,240円がかかる。

すなわち、2年間で考えると

 67,800+41,472+3,240= 112,512円 という計算だ。

iPhone 5sのSIMロックフリー版の割引がない分、端末購入は高額になるが、それでも2年間のトータルで、au契約の約45%も安くなる計算だ。

もちろん、これでデータ通信はつなぎ放題である。上記のような通信速度制限があるものの、Webページでの情報などによると、Facebook、LINEなどのSNSやメール、一般のWebアクセスなどにはほとんど支障ないという。現在、実際に使ってみて、200kbpsでも確かにFacebookやLINE、メールはかなり快適に使えており、通信速度の遅いのを感じるのはファイルのダウンロードくらいである。ファイルをダウンロードしたり、プログラムをインストールしたりは、Wi-Fiのある場所で行うことがほとんどであり、結論として特に困ることはないと断言できる。

しかも「みおふぉん」はナンバーポータビリティ(MNP)に対応しており、これまで使ってきた携帯電話の番号を変更しないで済む。SMSにも対応しているので、LINE等のアプリを使う際にも安心だ。

「IIJみおふぉん」のビックカメラ版 「BIC SIM」
IIJ 「みおふぉん」のビックカメラ版 「BIC SIM」

●Android端末でさらにコストを抑え、なんと総額費用が約1/3に !

さて、ここでふと考えた。

iPhone 5sに機種変更する前提で考えてきたが、そろそろiPhone 6の噂が多く聞かれるようになっている。このところ毎年9月あたりにAppleが新モデルを発表し、発売になっているのを考えると、この7月の段階であと約2ヶ月。ここはiPhone5sよりも安価なAndroid端末を狙ってみるのも良さそうだ。

そこでざっとネットを探ってみると、候補に挙がってきたのが、Google Nexus 5(40,937円)とHUAWEI Ascend G6(29,800円)だ。格安SIMと組み合わせるなら、安い方のHUAWEI Ascend G6が魅力的だ。

安いと言っても実機を見ると、 Ascend G6は薄型でスタイリッシュな端末だ。

HUAWEI Ascend G6HUAWEI Ascend G6

HUAWEIは一般の知名度こそないが、たとえば、EMOBILEのPocketWiFiのメーカーとして知られ、携帯電話のインフラである基地局等の設備も開発し販売している、実績のある中国の会社だ。特に技術力の高さに定評がある。私自身は、HUAWEI製のPocketWiFiを何機種も利用してきたので、なじみのある会社だ。

しかも、Ascend G6には、iPhoneやGoogle Nexusにない、メモリカードスロットを搭載しており、メモリ容量の拡張性があるのも魅力だ。

Google NexusシリーズはAndroid端末の中でも特別な存在ではあるが、Nexus 7(2013版)を所有していることもあり、今回は他のモデルでも良いなと思っていた。

ということで、購入機種をAscend G6に決定した。

これにより、2年間の費用総額はSIMロックフリー版iPhone 5sでの見積もりよりもさらにぐっと安くなり、

 29,800+41,472+3,240= 74,512円

となった。

なんと、最初に見積もったau iPhone 5s 2年間の総額203,232円と比べると、63%もの節約ができる計算となった。ということは、約1/3! これなら、差額でもう1機種端末を楽々購入可能である。もう1回線持つことも可能だ。

Ascend G6の実際使ってみての感想は、なかなか快調のひとこと。より詳しくは、また別の機会に譲ろうと思う。

実は、みおふぉんは、留守番電話機能に対応していないが、留守番電話機能付きのIP電話サービスと組み合わせることで、問題は解決できることもわかっている。これも、別の機会に報告したい。

(次回に続く)