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東京五輪招致チームのような素晴らしいプレゼンをしたいなら、ここへ!

東京五輪招致チームのような素晴らしいプレゼンをしたいなら、ここへ!

眞山 徳人

ベルギービールをこよなく愛する公認会計士。座右の銘は「できるときに、できることを、できるだけ」。

当ブログ「公認会計士まーやんの「ロジカるつぼ」」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/mahyan-cpa/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


こんにちは、今日もお読みいただき有難うございます。

日曜日の未明、日本列島が歓喜に包まれました。
2020年五輪(オリンピックとパラリンピック)が、東京で開催される事が決定!

早くも「スポーツ庁」の新設など、政治や経済の動きが見られます。これからどうなっていくのか、本当に楽しみですね。

さて、
今回その東京への招致活動で注目を集めたのが、日本チームの素晴らしいプレゼンテーションでした。パラリンピック選手の佐藤真海さんや、滝川クリステルさん、あるいは安倍晋三首相。どのプレゼンテーションも非常に輝いており、海外メディアでも「勝因は最終プレゼンにあった」と高く評価されています。

日本人はこういったプレゼンが苦手な国民だと言われていましたが、今回の招致活動でそのイメージも大きく変わったかも知れません。オバマ大統領や故スティーブ・ジョブズ氏などの名プレゼンに、今回のプレゼンターたちのスピーチもきっと仲間入りをする事でしょう。


「自分も、あんな風に上手にプレゼンができたら・・・」


ビジネスパーソンの多くが、プレゼンテーションの能力を高めたいと思っているはずです。事実、世の中には沢山のプレゼンテーション関連の書籍が出回っていたり、プレゼンセミナーもかなりの値段がついていても満席になるそうです。

今回紹介したいのは、著者自身も所属している、「安価で、身近な」スピーチの練習の場です。


この名前をお聞きになった事がある方もいらっしゃるかも知れません。元々はアメリカで発祥したこのクラブは、NPOという形で世界中に広がっており、日本にも支部があります。活動の単位は「クラブ」であり、1クラブ20名〜30名程度が所属しています。日本には東京都内を始め各地に130以上のクラブが存在します。


  • プレゼンセミナーとは違うの?

プレゼンセミナーとの違いを端的に紹介するなら、以下の通り。
  1. 互助会形式の活動なので、講師は居ません(しかし会員の中にはものすごい実力の持ち主が沢山います)。教える→教わるという単方向ではなく、会員同士が発表をし、フィードバックをし合う活動になっています。

  2. 上記のような事情により、会費は非常にリーズナブルです。東京都内の殆どのクラブでは、入会金3,000円と月額会費1,000円で学ぶ事ができます。

  3. 年に2回、大会があります。特に春の大会は世界大会まで道のりがつながっており(英語の部のみ)、自分の実力を試したり、成長を実感する事ができます。

  4. なお、クラブの半数以上は「英語クラブ」です。英語力をリーズナブルにレベルアップしたいと言う方や、海外在住経験があるけど、日本に居るうちに英語力を落としたくない・・・と言うような方も在籍しています。


  • どんな事を学べるの?

トーストマスターズクラブで練習できるスピーチの種類は、ざっと3種類あります。

  1. 即興スピーチ
    その場で出されたお題について、即興で1〜2分のスピーチを作ります。即興の腕を磨いておくと、例えば面接の質問に対する受け答えや、質疑応答の際にその成果を活かす事ができます。また、即興を通じて自分の中でのアンテナが増え、雑談の引き出しも飛躍的に増えます。

  2. 準備スピーチ
    事前にスピーチの内容を練っておいて、主に5〜7分のスピーチを発表します。準備スピーチにはカリキュラムがあり、例えば「表現技法」「ボディランゲージ」など、目標が設定されていて、それを達成するようにスピーチを組み立て、実践する必要があります。言うまでもなく、ビジネスシーンでも即役に立つ内容ばかりです。

  3. 論評
    準備スピーチに対するフィードバックを、2〜3分で行います。準備スピーチよりも即興性が高いのですが、例えば部下に対する仕事のフィードバックをしたいときなどには、この論評のノウハウを活かす事ができます。

なお、活動の頻度はクラブにより異なりますが、月2回の開催が主流です。


  • どんな人が会員なの?

参加できるのは原則として18歳以上の人です。参加している人は会社員の方や、私のような専門職の方、自営業者などでスピーチの機会の多い方がメインですが、最近は就職活動中の学生さんが入会する例も多くなっています。

上記のような3種類のスピーチを学ぶ事で、「人前で話す」だけでなく、コミュニケーション全般の実力を高める事ができるため、仕事やプライベートでの会話がとても楽しいものに変わります。もちろん、「昇進をかけたプレゼンが上手くできた」「就職が決まった」という具体的な成果も挙がっています。

また英語のクラブが多いのですが、そこでは言うまでもなく語学力の向上にも効果が見込めます。

私自身も講演やセミナーの機会が多いほうですが、トーストマスターズクラブに入会して1年ほどで、60分くらいのプレゼンテーションは抵抗無く実施できるようになってきました。


  • 気になった方は見学してみては?

スピーチを鍛えるのに一番大事なのは「場数」。これに勝るものはありません。日本では、仕事以外の場で月2回のスピーチの機会を確保することからして、そもそも大変難しい事ではないかと思います。

東京五輪の招致メンバーのプレゼンテーションのように、人々を惹き付け、感動させるスピーチができるようになること。私自身もそれを目指して、日々頑張っています。

トーストマスターズクラブにご興味を持たれた方は、お近くのクラブに見学に行ってみてはいかがでしょうか?(3回までは無料で見学できます)

こちらからお近くのクラブを探せます。