誠ブログは2015年4月6日に「オルタナティブ・ブログ」になりました。
各ブロガーの新規エントリーは「オルタナティブ・ブログ」でご覧ください。

日本のワーキングママ、頑張れ! Vol.3

日本のワーキングママ、頑張れ! Vol.3

マツムラ ユキ

仕事、家庭、子育てに自分育て。はた、と気がつけば海外生活20年。マルチカルチュラルな環境で、自転車操業的な毎日を送るワーママ。


さて、前回の続き。『自分を愛する』について。

 

『自分を愛する』ということは、『自分を大切にする』、ということだと思う。ワーキングママは、子供やダンナをはじめ、自分以外の人間を優先させる癖がついていて、自分の感情をあまりにも粗末に扱っている人が多いのではないか。かくいう私もその一人。少し前まで、『自分を大切にする』という言葉の意味が分からなかった。だいたい、自分が自分を大切にしていない、ということにさえ、気づいていなかった。

 

仕事を、子育てを、円滑にまわしていくために、ひたすら目の前の"やらなければいけないこと"をこなす日々。あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、の連続で、自分の感情などは見て見ぬふり。その結果、気がついたら、『自分はどう感じているのか』、『自分は何をしたいのか』、『自分は何に価値をおくのか』などが分からなくなってしまっていた。

 

「もっと自分を大切にしなさい。」と、年上のその人から言われたとき、何を言われているのか、まったくわからなかった。「自分を大切にするって、どういうことですか?」と聞く私に、その人は言った。「例えば、好きな物を周りに置くとか。」 好きな物と言われても、ぴんとこなかった。正直、自分は何が好きなのかさえも、よく分からなくなっていた。自分の感情に対して見て見ぬふりを続けると、しまいには、自分の感情がわからなくなってしまう。

 

私ほどひどくはないとしても、自分を大切にできてないワーキングママは少なくないのではないか。『自分を大切にする』ということは、すなわち、『今の自分をまるごと受け入れる』ということだと思う。つい子供に対して怒鳴ってしまう自分、小さなことにイライラしてしまう自分、手抜きの食事しか用意できない自分、ダンナに思いやりのない自分、などなど、等身大の自分を、それでいいんだよ、と受け入れてあげることだ。

 

できないことを並べて自分を責めたり、人と比べて罪悪感を感じたり、自分だけ我慢し続けたり、自分の感情を無視したり、自分に嘘をついたり、自分を否定したり、そんなことは、もうやめよう。大丈夫。あなたは十分頑張っている。

 

ぜひ、頑張っている自分を愛してほしい。等身大の自分を受け入れてあげてほしい。

心が変われば行動が変わる/行動が変われば習慣が変わる/習慣が変われば人格が変わる/人格が変われば運命が変わる/運命が変われば人生が変わる
(スイスの哲学者、フレデリック・アミエルの言葉)

 

それでは皆様、ごきげんよう。