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ライトニングトークスのススメ――Genesis Lightning Talks vol.25でLTをしました

»2010年4月26日
Yet Another Computer World

ライトニングトークスのススメ――Genesis Lightning Talks vol.25でLTをしました

岑 康貴

しがない編集者です。@IT自分戦略研究所を担当しています。


ライトニングトークス(Lightning Talks、LT)ってご存じですか?

What are Lightning Talks?

Lightning Talks は、YAPC (Yet Another Perl Conference) ではじまった、5分間限定トークで、Mark J. Dominus さん (mjd) が考案しました。日本では2001年の YARPC (Yet Another Ruby/Perl Conference) ではじめて導入されました。
Lightning Talks って何?

Lightning Talks は60分もしくは90分の枠に、5分間のトークをつめこんだものです。

以上、「Shibuya Perl Mongers : What are Lightning Talks?」から引用しました。

ハッカー界隈では一般的となったLT。要するに5分間でガガーッとプレゼンする×それを何人もが代わる代わる、ということです。

LTは良いです。何しろたったの5分間なので、資料もそんなにたくさん必要ありませんし、セミナーの講師をやるほどではないけど......という人でも手軽にできます。

前回、「場を共有すべし」というお話をしました。いま、世の中ではいろんなところでいろんな勉強会が開催されています。知を交換するための場はたくさんあります。どんどん参加すべきです。「でもいきなり飛びこんでいくのって、ちょっと......」。そんなとき、LTは便利です。

勉強会などでは、「話す側」に回った方が圧倒的に楽しいのです。「話す側」に回ると、その場に知り合いが1人もいなくても問題ありません。なぜなら、その場にいるみんなが「自分のことを知ってくれる」からです。懇親会でも相手から声を掛けてもらえます。「勉強会とか、知り合いいないし、人見知りだし......」という人こそ、「話す側」に回るべきです。LTならそんなに大変じゃないので、最適です。

■ Genesis Lightning Talks vol.25でLTしてきました

超絶人見知りな僕は「いきなりLTしてやろう」と考えて、初参加のイベントでLTしてきました。

そんなわけで参加したのが4月22日に開催された「Genesis Lightning Talks vol.25」です。Genesis Lightning Talks(GLT)とは、さとうようぞうさんが主催するイベントです。「開催趣旨」によると、「みんなが楽しめて、みんなに喜んでもらえる何かを楽しく作りたい!」「さらにそこで情報共有やそれぞれが持っているノウハウを公開しあえると刺激になるよね、きっと」ということだそうです。勉強会やLTの文化がエンジニア発祥であること、さとうようぞうさんがエンジニアであることも手伝って、比較的エンジニアの参加者が多いイベントではありますが、エンジニアしか参加できないわけではありません。開催趣旨の中で、「エンジニア同士のコミュニティって、すごく勉強になる。勉強なるが、なんとなーくGeekのGeekによるGeekのためのトピックに寄りがち?」とおっしゃられていますし。

GLT vol.25

会場はオラクル青山センター
日本オラクルさんは最近、勉強会の会場提供を盛んに行っています

今回のテーマは「今年度の目標」でした。こういう場で発表して、宣言してしまえば、やらざるを得ない。目標を立てる場合は、宣言超重要です。

この日はいつもよりちょっと多い、10人+α(当日飛び入り参加分)がLTを行いました。学生さんからエンジニアさんから大学の先生まで。どれも個性的で、とても面白かったです。

GLT vol.25

当日の様子

僕はといえば、ちょっと笑いを狙わなすぎたなあ、と反省してしまうくらい真面目な内容になってしまいました。根が真面目なもので。

■ 話して、飲んで、人と出会う

勉強会といえば懇親会。当日、僕の知っている人は3~4人しかいませんでしたが、 「話す側」だったおかげで、懇親会では多くの方に声を掛けていただきました。いろいろ楽しい話から、とても公の場では話せないきわどい話まで、良い交流をすることができました。

こういう場で、新しく人と出会い、「知」を広げていく。それは自身の成長にも役立つし、もしかすると誰かの成長の手助けができるかもしれません。

僕は2年ほど、エンジニアたちのコミュニティや勉強会の文化を取材し続けてきました。いつも思うのは、この文化をエンジニアやIT系の世界だけに留めるのは勿体ないということです。ぜひ、企画職や営業職、マーケ職などの方々、あるいは製造業や流通業などの方々も、勉強会を通じてどんどん「知」を共有していってほしいです。ときには職種や業種を超えた交流があってもよいでしょう(もし、IT系やエンジニア以外の世界で「結構、そういうことしてるよ!」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください)。そんなとき、LTという形式は、手軽に「知」を共有できるツールとなるはずです。

ちなみに次回GLTのテーマは「幸せについて」。次回も話す側に回ろうかな、と考えているところです