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「ナマ・池上彰さん」と「一次情報」と「尖閣映像」(前篇)
理系博士研究者の一人が考えるビジネスマインドと実践例
「ナマ・池上彰さん」と「一次情報」と「尖閣映像」(前篇)
ポスドク&非常勤講師生活を経て、私立大学の教育・研究職に従事する一方でポスドク時代に不動産投資を開始。職場の行き帰りの生活だけでは極めて危ういことを知るに至り、現在は会社・社会・国に過度に依存しない生き方を少しずつ実践中。
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少しタイミングが遅くなりましたが、
尖閣の映像の話がでてきたので、
それと絡めて書かせていただきたいと思います。
誠ブログのブロガーさんも何名か参加されていました、
今回のイベント。大変貴重な機会となりました。
テレビでいつも池上さんの話を興味深く拝聴しておりますが、
ナマでお聞きできた内容は、一層、興味深いものでした。
Ustream という枠組みで行われたことも
その一因であることは間違いないと思います。
内容については、既に、何名かのブロガーさんが、
お書きになられているので、的を絞りたいのですが、
お聞きでいて一番安心した言葉が
「一次情報」という言葉でした。
池上さんがおっしゃるには、
「助手さんやバイトさんに手伝ってもらうことなく、
全て自分で何でもやっている」
とのことでした。
つまり、自分自身で直に一次情報に接触して情報を
取っている ということですよね。
当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが、
一般的にはそうでない場合も多いように思います。
また、個々に一次情報を取れる時代ということで、
「テレビ・メディアが非常にやりにくい時代になった」
とも言われていました。
以前に、書かせていただきました、
「情報の質とノウハウ」に通じる内容だったと思います。
常々感じております、
「二次情報で興味・関心を持ち、一次情報に直接接触して裏を取る」
という姿勢が大切なのだと思います。
日常で二次情報として得られる情報(新聞・テレビ・雑誌など)が
大半かと思いますが、
中々、自分から進んで一次情報を取るという行為を行わないかもしれません。
ですが、買い物をする際は、必ず一次情報に接触しているはずです。
宣伝・広告でよいと思った商品があれば、店にいって、
実際の商品を手にとって見てみる。
それで、納得すれば、買うという順番。
情報についても同じですね。
「自分自身も勿論、独自の考えを持っていますが、視聴者が各々判断するための
材料を提供するにとどまり、できるだけ、自分自身のバイアスがかからないように
心掛けている」という主旨のことも言われていました。
メディアの仕事に携わる方々にとって、このことが
最も難しいのではないかといつも思っておりまして、
そのような仕事をされている人に出くわすと、
チャンスがあれば、必ず質問してしまいます。
少し前にも、あるキャスターの方に直接伺う機会がありまして、
同じ主旨のことを言われていました。
「自分自身を殺して、視聴者になった気分で、例えば、誰かの
インタビューであれば、視聴者がどのような情報を知りたいと
思っているのかをいつも考えている」
とのことでした。言い換えれば、
「どのような情報が判断材料として適切か」
ということだと思います。
ところが、その判断材料となる一次情報の質が
揺らいでしまっているのが、今回の尖閣の問題です。
その一次情報がアヤフヤな ままだと憶測が憶測を呼び、
収拾がつかないような状況になってしまうことがあると思います。
正確な一次情報を入手できなければ、
その後の議論をしたところで、何の意味もないわけです。
(後半へつづく)。
P.S.
私がここに書いている内容も
お読みいただいている皆さんにとっては
二次情報なので、
是非、一次情報にアクセスしてください(笑)。