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グルーポンで買ったおせちが酷かったという件
そろそろ脳内ビジネスの話をしようか
グルーポンで買ったおせちが酷かったという件
株式会社プラムザ 代表取締役社長。システムコンサルタント。1998年に28歳で起業し、現在も現役のシステムエンジニア、コンサルトとして、ものづくりの第一線で活躍しつつ、開発現場のチームとそのリーダーのあり方を研究し続けている。
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みなさん、あけましておめでとうございます。本年もまたよろしくお願い致します。
みなさん、どのようなお正月を過ごされましたでしょうか?
私は例年に漏れず、大晦日から3日間、自宅やら親戚宅やらで、朝から晩までビール・日本酒・梅酒など飲み続けておりました(笑)
ただ、今年はこの『誠ブログ』を始めましたので、『はやく一発目を書かなければなぁ』と思っていましたが『いきなり組織論とかも無粋だなぁ』と思っていたところ、ちょうどお正月にちなみました面白い(と言ったら不謹慎ですが...)ネタがありましたので、今日はその件につきまして。
年明け早々、某匿名掲示板サイトで話題沸騰していたのが、グルーポンで購入したおせち料理がひどいという件です。このニュースの詳細については、Google等で検索していただければと思います。
「おせち」 「グルーポン」等で検索していただければ出てきます。
http://bit.ly/gqcSI9
今回、このおせちを提供した会社につきましては、それなりに社会的制裁を受けていると思いますし、個々の賠償には応じられるようですので、ここではどうこう言いません。
ただ、今回の騒動で、間接的にではありますが大きな痛手を受けたのは、グルーポンと、それを利用している会社だと思います。
グルーポンの本質的な特長は、他の革新的なWEBサービスと同様に
『それ旨そうだな、ちょっとこっちよこせビジネス』
です。
例えば、Amazonは「全国に散らばる非効率的な本の流通販売で動くカネをこっちによこせ」であり。googleは「高額な割に効果があるかどうかも分からない広告費用をこっちによこせ」です。
グルーポンも基本的には同じで、
- 広告代理店やチラシ屋、看板屋に支払っていた広告料をこっちによこせ
- 好立地に出店するためのテナント料をこっちによこせ
- 食べログ、ぐるなびなどに払っていた広告料・有料出店料をこっちによこせ
です。
そういうビジネスモデルなので、決して提供する商品やサービスが酷いのに不相応に高く売れるようなサービスではありません。
今回の食品会社も、それを見極めた上で資金の投入を考えなければいけませんでした。
普段から広告費も払っていないような会社がグルーポンの利用は出来ませんし、仮に払っていたとしても、グルーポンを使うことで『よかった、この浮いたお金は利益だ』とかと判断してはいけません。
逆に、グルーポン側も「こういう性格のサービスですから、直接ここでの売上によって儲けを考えてはいけませんよ」と指導すべきだったと思います。
指導というと、『上から目線』だと思われそうですが、それはその店舗のためでも消費者のためでもなく、グルーポンのサービス自身のためにです。
今回の騒動は、2010年に突如沸き上がったグルーポンフィーバーに冷や水を浴びせることになりましたが、私はグルーポン自体はWEBの特性を生かした王道の「こっちよこせビジネス」であって、決して悪いサービスではないと思います。
ただ、今後このサービスを利用する消費者的には、その会社が『きちんとこのサービスの本質をわきまえているのか?』つまり、『広告のためにこのサービスを使おうとしているのか?』『単に安物・売れ残りをつかませようとしている業者ではないのか?』を見極める必要があるでしょう。
赤字覚悟で広告と割り切っている会社の商品・サービスであれば買いです。
それでは、本年もなにとぞよろしくお願い致します。