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ついでにペニーオークションの骨組みはこんな感じ

ついでにペニーオークションの骨組みはこんな感じ

島田 徹

株式会社プラムザ 代表取締役社長。システムコンサルタント。1998年に28歳で起業し、現在も現役のシステムエンジニア、コンサルトとして、ものづくりの第一線で活躍しつつ、開発現場のチームとそのリーダーのあり方を研究し続けている。

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私が小学生だった頃、父親とお風呂に入っていた時に、こんなことを言ったことがあります。

私:「僕、お金がたくさん手に入る方法を考えたよ」

父:「ほう...」

私:「みんなに、『僕にお金をちょうだい』って言って回るんだ」

父:「ははは、そんなことか」

私:「それで、みんなにはこう言うんだ。『僕に一番たくさんのお金をくれた人に、そのお金を全額返して、さらに他の人からもらったお金の半分を渡します』って。」

これを聞いて、父親がどんなことを言ったか、私は覚えていませんが、公務員だった父は、それほど深い関心を示さなかった気がします。

しかし、私はその後もずっとこのアイディアを温め続けていて、どうやれば皆がこのルールをフェアに感じ、かつリスクを感じずにこぞって参加してもらえるか、あれこれ考えていました。

ただ、考えれば考えるほど、最終的にはどうしても

私と誰かが結託すると、100%負ける

ということに参加者は気づいてしまい成立しない、という結論に行き着いてしまいます。

『これはダメだな...』

と思っていたのですが、これが、まさに今問題になっているペニーオークションの仕組みです。

やはり金儲けのプロは違いますね。うまくオブラートにくるんでこの仕組みを隠しています。

こちらはペニオクが問題になっている、という記事。

新手のオークションに苦情急増 消費者庁が注意喚起へ
http://www.47news.jp/news/2010/12/post_20101228171701.html

ペニーオークションでは、オークションの参加者が入札のたびに入札手数料を取られ、最後に落札した人以外は完全な取られ損、かろうじて落札者だけがMAXで商品価格という微妙な利益を得ます。

要するに、その構造は、主催者が、多数の敗者のお金をかき集めて、そのごく一部を1人の勝者に渡しているだけです。参加者に目隠しさせて、他者の動向を探り合わせる点も含め、私が小学校の頃に考えていたモデルとよく似ています。

参加者が多数であればこのシステムだけで主催者はボロ儲けです。

しかし参加者が少なければ、主催者は微妙に負ける可能性があります。これがきちんと価値のある商品を販売しているペニオクと、私の考えた純粋なマネーゲームの違いです。

しかし、やっていることの本質は同じですので、誰かと結託することで、主催者は必ず勝つことができます。これは、賭博場のディーラーがイカサマをするのとは訳が違います。あくまでもルールにのっとった形で、100%勝てる訳です。

さらに、そのようなタッグを組むパートナーは、bot(ロボットプログラム)でも大丈夫です。人間というのは厄介なものです。辞めたりするとどこで何を言いふらすか分かりませんから。ロボットがパートナーになるのであれば、これほど信頼のおける味方は居ません。

まあ、頭の悪いbotではすぐに見破られてしまってサイトが閑散としてしまい、ますますbotが動きにくくなりますが、オンラインゲームのAIを考えているような開発会社がチューニングすれば、適当な揺れを作ってうまいこと人間らしくさせることが出来ます。ウチだって頼まれれば性能のいいbot作りますヨ。

さて、こうなると、もうやりたい放題です。

、、、ということでして、ペニーオークションで儲かるためには、まず、上記の『多数の敗者』に入らないことが重要で、かつ、主催者が絶対に誰かと結託したり、botを使ったりしていないことが求められます。

しかし、そんなことはまああり得ないというのは、普通に考えればわかりそうなものです。

『この業者は大手だから絶対botとかやってない』と言っても、所詮、ベースは私が小学校の頃考えたモデルです。嘘喰いばりの何かとんでもない秘策がなければ勝てるはずがないです。

ああ、こんな記事を書いてしまったら、ペニオク構築のお仕事は来そうにありませんね(笑)

まあ、そろそろペニオクも無いでしょうから、言ってしまいました。

同じ『こっちよこせビジネス』にしても、奪う矛先を消費者に向けたら法規制がかかるのがこの国ですから。