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よい組織は、仲が悪く見える[後段、裏口採用枠のお知らせ]
そろそろ脳内ビジネスの話をしようか
よい組織は、仲が悪く見える[後段、裏口採用枠のお知らせ]
株式会社プラムザ 代表取締役社長。システムコンサルタント。1998年に28歳で起業し、現在も現役のシステムエンジニア、コンサルトとして、ものづくりの第一線で活躍しつつ、開発現場のチームとそのリーダーのあり方を研究し続けている。
当ブログ「そろそろ脳内ビジネスの話をしようか」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/noubiz/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
私のこの誠ブログでの発信も、Twitter上での発信も、少々原発事故&東電ネタに偏りすぎましたので、いつもの系統の話に戻します。まあ東電ネタの記事も、私が普段考えている組織論の延長のお話ではあったのですが。。
さて、みなさんがこれまで勤めてきた職場で、「この職場は働きやすいなー」「うまくまわっているなー」と思った組織とはどんな感じだったでしょうか?
▼私がうまくまわっていたなーと思う組織とは
私の話をさせてもらいますと、高校時代から正社員時代を経てフリーランス時代までの間、アルバイトも含めれば、30社くらいで働いてきた気がします。
中でも大学の頃、アルバイトしていた大手学習塾のある教室(講師全8~9名+事務員1名)などは、私は非常にうまくまとまっていると思いました。
- 講師一人一人がみな異常なまでに仕事熱心
- 自分で工夫した補強教材などを自発的に作ってきていたし、休みの日でも勝手に来て仕事していた
- お互いの悩みを聞き合い、アドバイスをし合う関係だった
- 週2~3で飲みに行ったり、ボーリングに行ったり、麻雀したりプライベートでも仲がよい
- 私の至らなさから、親御さんからクレーム電話が入り、査定があり得ないくらい下がったとき、皆で本部に抗議してくれた(笑)
と、かばってくれたからではなく、私はその教室の講師メンバーが大好きでしたし、それゆえに仕事にはかなり本気で取り組んでいました。
いや、その中の二人の先輩に、給料日になると必ず徹夜麻雀で金を巻き上げられ、私はその悔しさから麻雀に対して闘志を燃やしはじめたので、恨んでいると言えば恨んでいるのですが(笑)
それはさておき、今、経営者になり、お客様にサービスを提供する側に立つと、このチームが「最高のチーム」だったかというと、そうとは言えない気がします。
今回、どんな組織、あるいはチームがプロな職場としての「よいチーム」なのか、考えてみたいと思います。
▼こんな組織は早々に崩壊する
まず、まったくダメなチームというのが存在します。
- 相互に無干渉でバラバラ。悪い意味での個人主義。
- 自ら仕事に壁を作り、その壁から出ることを嫌がる
- メンバーが、組織や他のメンバーを利用してやろうと思っている
- 他のメンバーが困っていてもフォローする気がない
- 情報を囲い込み、シェアしない
こういうチームは、私は長く生きながらえることはできないと思います。なぜなら「組織が組織として存在している意義がない」からです。
「会社枠論と会社筒論」
http://blogs.bizmakoto.jp/noubiz/entry/1612.html
こちらの記事でも、気持ち悪く小難しいことをつらつら書き連ねてますが、組織とは、仕事をしたい人にその人がやりたい仕事を適度に割り振るハローワーク的な場所ではありません。
組織は各メンバーに負荷をかけ束縛することによって、個人ではなしえないプラスアルファの価値を生み出さなければならないのです。
その目的を欠く組織は、組織自体早々に崩壊するか、内部のメンバーを長くつなぎ止めておく力がありません。
▼一般的にうまく回っている組織とは
さて、組織が組織らしく、もう少しうまく回っているパターンはどんな感じでしょうか。
- メンバー同士、豊かなコミュニケーションが行われている
- お互い、気配り、気遣いをし合う
- 困っている人が居れば相互にフォローする
- 情報は積極的にシェアされる
この手のチームというのは、一般に「よく回っているチーム」と言えます。おそらくチームのメンバーはストレスなく仕事ができ、ボトムアップでよいアイディアが生まれ、またトラブル時の対応もかなりしっかりとできることでしょう。
前述の私がバイトしていた学習塾もこのような組織だったのでしょう。
しかし、これなら大学の学祭の模擬店スタッフでもあり得るレベルです。
たとえば「顧客満足度を高め、給料に見合うだけの売上をしっかり確保する」など明確な目標に真剣に突き進み経常的に「プロとして戦っている」チームは、これだけでは済まないだろう、というのが私の今現在の持論です。
▼プロとして戦っているチームとは
本当に力のある人間が集まったチームでは、お互いがお互いを尊重しているので、ほとんど無駄な会話などは行われず、そして平気で厳しい言葉が飛び交います。
- 仕事中は必要最低限の情報交換しかなされない
- お互いの弱さを知っているので、メンバーの一人が弱い部分の作業を行っていると自然とバックアップ体制ができている
- 良くない仕事振りには、遠慮なく非難の声が飛ぶ(罵声や中傷ではなく、ダメなものはダメと指摘する)
- 非難を受けた方も、決してそれを不快には思わない(あるいは、そう努力する)
このようなチームは強いです。
私は、強いチームというのは、チームメンバーは、他のメンバーと相対せず、全員が全員、外を向いている組織だと思っています。
戦争をしている時、兵士同士が
「おい、今日のモチベーションはどうだい?」
「もし怖かったらいつでも言ってくれよ」
「弾は十分持ってきたか?」
「銃を撃つときはよく狙いを定めて撃った方がいいぞ、、」
とか言わないでしょう。
チームメンバーのことをよくわかってないか、あるいは本当の意味で関心がないから、無駄な会話が必要なのです。何度も戦闘を繰り返し、お互いがお互いを知り尽くしているメンバー間では、こういう意味のない発言は一切ありません。
メンバー同士は互いに背を向け会い、会話もなく、背後のことは気にせずにとにかく目の前の敵を倒すことに専念します。
この瞬間を傍から見れば、なんだか仲が悪く、険悪にみえるかも知れません。
しかし、最高のパフォーマンスを発揮し、戦いが成功裏に終了したらチームメンバー一同ほっと安心し、お互いがお互いの働きに感謝し働きを讃(たた)え合う。
そこでは弛緩と笑いが生まれてよい、、というか、そうあるべきですね。
これが本当に練度が高く、統制のとれた組織というものでしょう。
そして、欲を言えば、お互いプロで真剣に戦っているのですが、戦いの際に皆、心の中では嬉しくてしかたないと思っているのが理想です。軽い冗談を言いながらも、脳みそと手足だけは猛烈な勢いで活動している、と。まあ、簡単に言うと24(トウェンティーフォー)のCTUな世界な訳です。
そういう組織は、もちろん有名企業・大企業にもあるでしょうが、実は場末の中小企業にだってあったりします。
以前、社員の真の成長を望まない会社は大企業、ベンチャー、中小企業を問わず存在すると言いましたが、それと同様、組織の性格はトップ(あるいは上層部)の性格に大きく依存すると思います。
大企業に行けば、ホンモノの、質の高い仕事ができると思うと、がっかりさせられることも多いと思います。
さて、この流れで弊社採用活動のお話(笑)
プラムザという会社が今現在、その「理想的なプロな組織」としての完成体を手にしているとは言いませんが、そうなれるために社員一同たゆまぬ努力をしています。
もし、本ブログの読者の中で、何かしら人に負けない技量を持ち、こんなチームを目指して一緒に働いてみたい!という方がいらっしゃれば、saiyou@plumsa.co.jpまで自己アピールとともにご連絡ください。
※ここで技量とは、プログラムでも設計でも営業でも企画でもかまいません。
正規のルートではない"裏口採用枠"なのでそれなりの難関ではありますが、FindJob!からの通常採用なら競争率100倍は余裕で超えますのでチャンスとも言えます。